広島・菊池 守備の極意惜しまず教える 若手に猛烈ゲキ!体調バッチリ「引っ張らないといけない」

 広島の菊池涼介内野手(33)が13日、静岡市の清水庵原球場で自主トレを公開し、若手に猛烈ゲキを飛ばした。首脳陣やベテランと若手とのパイプ役を担う中、「僕にじゃなくても聞きに来る若い選手が少ない」と言及。自身は13年目のシーズンに向けて順調な調整具合を披露した。

 余裕ある軽い身のこなしでゴロをさばくと、フリー打撃では鋭い打球を飛ばす。寒風が吹き、途中からは雨が降り出しても、菊池が練習を中断することはなかった。今年は矢野、育成の前川、阪神・熊谷と行っている恒例の静岡自主トレ。充実の表情で自身の“現在地”を語った。

 「体調はバッチリですね。本当によく走ってますし、ノックも相当な時間をかけてます。足は例年より動いてるんじゃないかなという感じですかね」

 2年目を迎える新井野球。その先導者として、「引っ張らないといけない」と自負し、チーム全体にも目を配る。その中で若手の守備に対する意識には思うところもあった。

 「ノックを受けていても、受ける体力は若い子は足りないって思っていて。それプラス、聞きに来る若い選手も少ない。守備のことに興味のある選手が少ないと思います」

 自身が若手時代は「朝から晩までどろんこになって特守もやってきた」。今回の自主トレでも、ノックだけで2時間に及ぶ日もあるという。守備の名手でありながら、妥協なき姿勢を背中で示す一方で、若手については物足りなさもどこかで感じ取っていた。

 教えを請われれば協力を惜しまない方針はこれまでと同じで、この日も身ぶり手ぶりを交えて後輩に助言。「楽しく和気あいあいとやっているので、話しにくいとかはないと思う。“野球界”のことじゃなくて、“野球”のことを話ができる選手が増えたら、もっと良くなるんじゃないかなと思う」と、個々の意識向上がチーム力強化につながることを強調した。

 菊池自身に目を向ければ、昨季は120試合の出場で打率・258、5本塁打、27打点だった。ベテランの域に差しかかり、「僕も若い選手に負けないように頑張りたい。離脱なく笑って(シーズンを)終わりたい」と気合。年を重ねるごとに役割は多岐にわたっていく中、新井カープの中心としてあり続ける。

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