広島・新井監督「焦らずゆっくり」ルーキーに3分間の訓示 はやる気持ち抑えケガ防ぐ
広島・新井貴浩監督(46)が13日、広島県廿日市市で実施された新人合同自主トレを初めて視察した。練習中には全員を集めて約3分間の訓示。若鯉たちに「焦らずに」と優しく背中を押した。15日からは2年目以降の選手と新人選手が一緒に汗を流す合同自主トレも始まる。指揮官は先輩に助言を仰ぎ、成長につなげていく姿勢にも期待した。
一人一人の表情を見つめながら、新井監督は温かいまなざしを向けた。まだ歩んだことのない道を駆け上がっていくルーキーたち。だからこそ、かけておきたい言葉があった。「彼らは全てが初めての環境。知らず知らずのうちに緊張もあるし、疲労もたまる。だから焦らずゆっくり、じっくりやってくれ、と伝えました」と、約3分間の訓示の内容を明かした。
気温も低い1月。はやる気持ちを抑える大切さを説く。「ケガが一番怖い。数日後には先輩たちも来て、なお緊張すると思う」と、選手たちの気持ちを想像。オーバーペースにならずに調整するよう、背中を押した。
指揮官が話したように、15日からは合同自主トレが開始となる。2年目以降の先輩たちと同じ空間で汗を流す時間。「新たにカープという“大きな家の中”に入ったわけだから遠慮なく、どんどん質問して高め合ってほしい」と互いに刺激し合う構図を期待した。
各選手のキャッチボールにも目を凝らし「(ドラフト1位の)常広はスピンの利いた、いい球を投げていると思った。新人の子も、体に問題がなければ1軍キャンプに連れて行きたいと思っている」と示唆した。
ハツラツとした動きをその目で確かめ「全員に期待している」とニッコリ。金の卵たちの成長を待ち望んだ。