カープ黒原 マッチョ化計画が進行中 肉体改造で直球平均球速140キロ台後半を「初勝利と言わず2桁」
広島・黒原拓未投手(24)が16日、大野練習場で行われた合同自主トレに参加し、“マッチョ化計画”で3年目の飛躍を遂げることを誓った。直球の平均球速140キロ後半を目指し、今オフは肉体改造に着手。即戦力として入団したがいまだ1軍での勝利がない21年度のドラ1左腕は今季、プロ初勝利を飛び越えて2桁勝利を狙う。
ブルペンに鳴り響く『ズバーンッ!』という捕球音。黒原の投じた球はうなりを上げてミットに吸い込まれた。「ボール自体は悪くなかった。去年よりも手応えを感じているのでこれをシーズン通して続けられるように」と順調な調整ぶりを示した。
今オフは“マッチョ化計画”に乗り出している。「まだ線が細くて筋肉量も足りていない。ウエートを中心にやっています」。既に76キロから79キロへの増量に成功。チームメートから「上半身が厚くなったと言われました」と成果も目に見え始めている。開幕まで4キロ増の83キロが目標だ。
肉体改造の狙いは直球の平均球速アップにある。「去年は142、3キロに落ち着いていた。それでは1軍の打者にとって脅威にならない。平均で140キロ後半を出して、強い球を多く投げたい」。武器であるカットボールを生かすためにも投球の軸である直球を磨いていく。
昨季は開幕1軍入りを果たすも5試合の登板に終わった。「大卒で入ってきてもう3年目。結果を残さないといけない立場。初勝利と言わず2桁勝てるように」。昨秋キャンプではアピールに成功し、今春の1軍キャンプ参加が内定している。大きくなった体で3年目の飛躍を遂げる。