広島 新井監督が21年連続の護摩行 90分間「広島優勝 心願成就」と唱えて炎と向き合う「何回やっても苦しい」「選手が大きなケガをしないように」
広島・新井貴浩監督(45)が18日、和歌山県にある高野山清浄心院で護摩行を行った。正午頃から約90分間、燃えさかる炎と対峙(たいじ)。池口恵観大僧正(87)が1600本の護摩木をくべる中、まばたきを繰り返しながら読経を続けた。
目前に迫る火柱は2メートルを超える。中盤からは昨年に続いて「広島優勝 心願成就」という真言を唱え「優勝、日本一は大きな目標。そして選手がなるべくケガをしないように。ケガをしたとしても、大きなケガではなく小さなケガになりますように、と祈っていた」と明かした。
護摩行に初めて臨んだのは現役時代の2004年。そこから毎年欠かすことなく、今年で21年目を迎えた。最後に椅子から立った際には一瞬、ふらつく場面も。いかに過酷だったかを物語っていた。「今年もキツかったなと。何回やっても苦しい行だけど、これをやらないと自分が逃げているみたいで嫌なのでね。キャンプに向けて気持ちが引き締まりました」。荒行を終え、心を新たにしていた。