広島・玉村 “五回までの男”脱却だ 投げ込みスタミナアップでローテ奪取へ 登板前日は白米&ラーメンの炭水化物コンボ!
広島の玉村昇悟投手(22)が20日、マツダスタジアムで自主トレを行った。体力不足を課題に挙げる中、今キャンプでは投げ込み量を増やして“五回までの男”から脱却することを決意。今季は登板前日にラーメンと白米の炭水化物コンボでエネルギーをチャージし、まずは開幕ローテ入りを目指す。
自身を襲った試練を玉村は笑い飛ばしながら明かした。「胃腸炎になって昨日まで体調を崩していたので。体重も減って。でも意外と今日投げた感じ、体も軽くなっていたので、それはそれでいいかなと思ってます」。この日の練習ではキャッチボールやノックなどで汗を流し、リラックスした表情も見せた。病み上がりではあるものの、ここから急ピッチで状態を上げていく覚悟だ。
体調不良という、いきなりのアクシデントで「リセットされた」と苦笑いを浮かべた左腕。それでも1月初旬からの坂倉との自主トレでは数多くの収穫があった。
「坂倉さんからもうちょっと(キャンプで)投げ込んだ方がいいんじゃないか、ということを話してもらった。体がどういう反応をするのかと、体にそれだけ投げるんだぞ、と覚えさせる意味。その考え方もありだなと思います」
自身の課題にはスタミナ不足が挙がる。実際に昨季は3勝をマークしたものの、平均投球回は5・04イニングで「いつも5回くらいで代えられる」と自覚。2月のキャンプでは坂倉の助言通り、投げ込み量を増やす方針で、首脳陣に向けても「まだ投げれるよっていうアピールも含めて、やっていきたいと思います」と“五回までの男”からの脱却に目の色が変わっている。
スタミナをつけるにはエネルギーが必須だ。今オフは栄養士から助言を受け、登板前日の食事に着目。これまでは「胃もたれもそうですし、緊張で食べられない」という理由で軽めの食事だったが、「炭水化物をとった方がいいらしくて。ご飯とラーメンの組み合わせがいいみたい。意外ですけど、やってみようと思います」と明かした。
ラーメン×白米の組み合わせは濃厚豚骨しょうゆスープの横浜家系ラーメンが思い浮かぶが、「あんまりこってりしたものは好きではないので、あっさり系で」と笑顔の玉村。キャンプの実戦ではエネルギーマシマシの状態でマウンドに上がり、開幕ローテ入りに名乗りを上げる。