広島・内田 鈴木誠也から激励LINE「人より何億倍もやれ!」 今季目標1軍で本塁打「誠也さんに恩返ししたい」
広島・内田湘大内野手(19)が23日、大先輩からの金言を胸に刻んで今季の1軍デビューを目指すと誓った。沖縄県内で5日から20日まで、カブス・鈴木誠也や末包、堂林らと合同自主トレを実施。自主トレを打ち上げ、お礼のLINEを送ると「人より何億倍もやれ!」と背中を押されたという。今季の目標は1軍での初本塁打。結果で師匠に恩返しする。
最高のお手本と過ごした時間は、飛躍への糧になった。内田は合同自主トレ後、鈴木誠也にLINEで感謝を伝えた。すると長文で返信があり、記されていた言葉に背筋を伸ばした。「『本当にやったらやるだけ結果が付いてくる世界だから、人より何億倍もやれ』と言ってもらいました」。大先輩からの激励に、モチベーションを高めた。
合同自主トレは3勤1休。午前中は体のエクササイズが中心で、午後は打撃練習に費やした。「“本物に触れた”ので、全てが勉強になった」と充実の毎日。中でも一番の収穫は、自らで考えて実践する大切さだった。
打撃面での助言を即体現することは難しかったといい、試行錯誤した。「『自分で考えてやってみることがすごく大切』と。人に言われての実践は、その一瞬はできるけど、長く続かない感じがあった。今回、自分で考えてやっていると、意外とハマっていった。自分で考えることの大切さを教わった」と振り返る。
自ら考え、反省を繰り返すことで修正点も把握できる。技術的な助言は左肩についてで「肩を入れることがダメだと思っていたが、正しい入れ方なら悪くないと言われた」とふに落ちた。
この日は大野練習場で汗を流した。昨季は2軍で87試合に出場して打率・163、0本塁打、22打点。今季は1軍で本塁打を放つことが目標で「誠也さんに恩返ししたい」と内田。他を圧倒する練習量で己と向き合い、熱いエールに応える。
◆内田 湘大(うちだ・しょうだい)2004年9月22日生まれ、19歳。長野県出身。183センチ、88キロ。右投げ右打ち。内野手。小学2年から野球を始め利根商では投手兼一塁手。3年夏の群馬県大会で2試合連続本塁打。投手としてMAX149キロもマーク。高校通算36本塁打。22年度ドラフト2位。推定年俸600万円。