広島・清水 2年目19歳捕手に阪神・梅野の教え 観察眼磨く 沖縄合同自主トレで2週間弟子入り「行って良かった」

 広島の清水叶人捕手(19)が28日、大野練習場での合同自主トレに参加。沖縄県の宜野座で行われていた阪神・梅野らとの合同自主トレで、貴重なアドバイスを受けたことを明かした。梅野から観察眼の重要さを学んだだけでなく、自主トレ後半には阪神・西勇とも交流。昨季、日本一に輝いた経験豊富な2人からの助言を、2年目の飛躍につなげる。

 日本一チームのバッテリーから金言を授かった。清水は阪神・梅野らと行った2週間の合同自主トレを「技術的な部分はもちろん、人間的な部分も学べた。行って良かった」と充実した表情で振り返った。

 今季が高卒2年目となる。梅野とのつながりは全くなかったが、阪神時代に同僚だった新井良太2軍打撃コーチが橋渡し役となり、弟子入りが実現。18~20年にゴールデン・グラブ賞を獲得した名手からは、観察眼の重要性を教わったという。

 「人の行動を細かく観察することで見えてくるものがある。それが余裕につながって試合でも生きてくる。究極は人の行動を先回りして読むことです」と清水。人の動きを読み、試合の流れをつかむ。捕手として必要な能力の習得に励む構えだ。

 また、自主トレの後半には同じ沖縄で練習していた阪神・西勇の投球を受ける機会にも恵まれた。先輩投手への接し方を質問すると「投手を彼女だと思え」と答えが返ってきた。驚きながらも、意図までしっかりと理解。「彼女に接する時ぐらい大切に扱うということ。それぐらい捕手は気を使っていかないといけない」と、投手目線からも貴重な助言を得た。

 この日は全体練習後に打撃練習をおかわりするなど、精力的に動いた。「1軍で1試合でも多く出場したい。梅野さんと対戦できるように」。プロを1年経験し、初のオフに得られた貴重な収穫を2年目の飛躍につなげる。

 ◆清水 叶人(しみず かなと)2004年7月6日生まれ、19歳。群馬県出身。176センチ、86キロ。右投げ左打ち。捕手。高崎健康福祉大高崎から2022年度ドラフト4位で広島入団。高校時代は通算25本塁打。強肩強打の捕手として将来が楽しみな素材。新人だった昨年は1軍未出場。ウエスタン28試合で打率・184、1本塁打、2打点。

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