広島・野間 ノーモア離脱へ万全 新井監督の信頼、2次キャンプ日南残留調整も歓迎 「任せられている以上は自覚を持って」

 広島の野間峻祥外野手(31)が28日、マツダスタジアムでの合同自主トレに参加。“ノーモア離脱”へ、キャンプに向けて万全の準備を整えたことを明かした。過去、キャンプでは胃腸炎などで離脱を経験しており、教訓としてマイルールを定めた上で、改善のためのアイテムも日南に持ち込む。2次キャンプでは1軍の沖縄には行かず、2軍の日南に残って調整していくことも歓迎。離脱することなく、シーズンに挑む意気込みだ。

 オール日南でのキャンプで、10年目のシーズンに臨む。新井監督からの信頼も感じながら、野間はこの日もバットを振り込んだ。キャンプは1軍スタートとなるが、15日からの沖縄での2次キャンプには帯同せず、2軍に合流するため日南に残留。実績組として調整を一任され、「逆にしっかりやらないとっていうプレッシャーをすごく感じてます。任せられている以上は、しっかり自覚を持ってやりたい」と力を込めた。

 今キャンプで新井監督は「若い選手を競争させる」という方針を掲げている。1軍が沖縄に移動した後は一定期間、競争の最前線から外れることになる中、「初めは1軍でやるので、しっかり動けるところも見せないといけない。ダラダラやっていてもダメなので、若い選手を引っ張っていけるように率先してやれることはやっていきたいなと思う」と強い責任感をにじませた。

 そんな中、野間にはキャンプ期間中での痛い思い出が…。2016年は急性胃腸炎でリタイア。18年にも胃腸炎で数日間、練習に参加できず、昨年のキャンプでは感冒性胃腸炎にかかって調整が後退した。

 18年と昨年の胃腸炎は、ともに沖縄で2次キャンプがスタートした直後にかかった。「たまたまかもしれないですけど、だいたい沖縄でなっているので。沖縄ではだいたい点滴を打っているイメージ」と野間。苦笑いを浮かべつつ「そういうことも考慮してくれているのかなって。日南に残って、ファームでしっかりやりたい」と、日南残留を前向きに捉えている。

 過去の苦い経験を踏まえ、今年は「対策として極力、生ものは控える」と宣言。さらに寒さ対策として「ニトリに行って、良さげな掛け布団を買ってきた」。体を冷やすことは胃腸のみならず、疲れた体にも負担がかかる。万全の備えを施し、同じ轍(てつ)は二度と踏まないと誓う。

 ここまでの調整具合に関しては「全然悪くないので、2月1日からしっかり、ある程度できるかなと思う」と問題なし。年末年始は山にこもって練習を行うなど、今年に懸ける思いも強い。まずはアクシデントなしでキャンプを乗り切り、満を持して若手が待つ定位置争いに向かう。

 ◆野間の春季キャンプ離脱 2016年と18年の春季キャンプは「胃腸炎」のため途中離脱した。17年は「右脇腹の違和感」を訴えて練習早退。21年はロッテとの練習試合の守備で右膝を負傷し途中交代。23年は2月18日に腹痛を訴えて練習を早退し、沖縄県内の病院で「感冒性胃腸炎」と診断された。

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