広島のマット・レイノルズ内野手（３３）＝前レッズ傘下３Ａ＝とジェイク・シャイナー内野手（２８）＝前マリナーズ傘下３Ａ＝が３０日、マツダスタジアムで入団会見を行った。レイノルズは守備に「自信がある」と明言。打撃についても「逆方向にも長打を打てる」と自信を見せ、攻守でチームに貢献することを誓った。

　端正な表情を、より引き締めた瞬間があった。会見の席、これまで守ってきたポジションを問われたレイノルズは「守備にはプライドを持っている。自信があるし、そこを見てほしい」と胸を張った。

　本職の二遊間に加えて三塁を守れる他、昨季はチーム事情で一塁もこなした。メジャーで内野全てをこなした男は「送球に自信があって、肩が強い方だと自負している。守備範囲も十分あるのではないかと。どこでも守れる強みを持ってメジャーに昇格した過去がある」と経験を踏まえ、自らの誇りをのぞかせた。

　互いの連携が肝要になる二遊間を担うことになっても、心配無用だと言い切る。「連携で言葉の壁は問題にならない。（過去に）ラテン系の英語を話さない選手とも一緒に野球をやってきた。それが日本でも役に立つと思う」と頼もしい言葉を並べた。

　打撃面では昨季、３Ａで２２本塁打を放つなど魅力十分。「逆方向にも長打を打てるパワーを持ち合わせているし、最近は引っ張って長打を打てることを証明できている」と笑顔。来日前には元西武・ニール、元楽天・ブセニッツ、昨季まで広島に在籍したマクブルームから日本野球について助言を受けたという。

　勤勉な雰囲気が漂う３３歳はカープのユニホームに袖を通し「スタイリッシュで素晴らしい」と満足げ。卓越したディフェンスを押し出し、唯一無二の輝きを放っていく。

　◆マット・レイノルズ（Ｍａｔｔ　Ｒｅｙｎｏｌｄｓ）１９９０年１２月３日生まれ、３３歳。米国出身。１８５センチ、９５キロ。右投げ右打ち。内野手。アーカンソー大から２０１２年のＭＬＢドラフト２巡目でメッツに指名され入団。１６年にメジャーデビュー。ナショナルズ、ロイヤルズなどを経て２２年からレッズ。今季年俸は８３００万円プラス出来高（金額は推定）。