広島・黒原 ワインドアップで成果2回3K 1軍未勝利の22年ドラ1「ライバルは多いけど勝ち取りたい」
「広島紅白戦、白組3-2紅組」(10日、天福球場)
広島の黒原拓未投手(24)が今季初実戦で存在感を示した。3つの三振を奪うなど、2回1安打無失点の好投を「真っすぐも変化球も悪くない。強さもあった」と振り返り、確かな手応えを口にした。
オフにセットポジションからワインドアップへ変更。「投球のテンポが悪かった。ワインドアップの方がリズムが良かったので変えました」。この日対戦した9人の打者のうち、初球がボールだったのはわずか1人。新しいスタイルでアウトを積み重ね、アピールに成功した。
22年にドラフト1位で入団するも、2年間で1軍での勝利はなし。今季は開幕ローテーション入りを狙い、鼻息は荒い。「ライバルは多いですけど勝ち取りたい。自分のできることをやってアピールしていきたい」。覚醒を期待される左腕が、きっかけをつかみかけている。