広島・久保 連日大暴れ2日間で7の5!2盗塁 1軍沖縄キャンプ決めた ヤクルト・山田の教えで覚醒の予感

 5回、久保は中村貴の右越え2点適時二塁打で本塁へ滑り込む。奥は新井監督(撮影・市尻達拡)
 3回、中前打を放つ久保
2枚

 「広島紅白戦、白組2-6紅組」(11日、天福球場)

 広島の久保修外野手(23)が11日、紅白戦で3安打を記録し、14日から沖縄へ場所を移す1軍キャンプへの帯同を決めた。「1番・左翼」で出場し、全打席で出塁するなど躍動。10日の紅白戦との2試合で計7打数5安打、2盗塁と猛アピールに成功した。好調の裏には自主トレをともにしたヤクルト・山田の教えがあったことを明かした若鯉。初の開幕1軍へ決意を新たにした。

 バットを振れば安打が生まれる、まさに打ち出の小づち状態。久保が連日の猛アピールで熾烈(しれつ)な外野争いにおいて確かな存在感を示した。4打席を振り返り「納得のいく打席でした」と充実感を漂わせた。

 10日の紅白戦に続き、「1番・左翼」で出場。初回は四球で出塁するも盗塁死。しかし、三回にはコルニエルの直球を中前にはじき返すとすぐさま二盗を決め、リベンジに成功。3番・坂倉の適時二塁打で追加点のホームを踏んだ。五回と七回にも安打をマーク。10日も4打数2安打、1盗塁を記録しており、この2日間で計7打数5安打、2盗塁と申し分のない活躍を見せている。

 好調の要因は1月に自主トレをともにしたヤクルト・山田の教えにあった。「打席の中で打ちにいく体勢を作った状態で球を待つイメージ。それを意識した結果、今までより球が長く見ることができている。その中で甘い球を逃さずに打てているのかなと」。トリプルスリーを3度達成している師匠の教えが久保を覚醒へ導いている。

 山田との自主トレを経て、フォームも山田と似た形に変更。しかしキャンプ序盤の実戦形式ではタイミングが遅れ、差し込まれる場面が目立った。そこで相談したのは同学年の小園だった。9日のオフには休日返上でアドバイスを求め、フォームやタイミングの取り方を微調整した。今キャンプ中に「フォームはかなり変わった」と苦笑いを浮かべながらも“完成”を追い求めて、進化を続けている。

 久保の躍動に新井監督も「良いアピールをずっとしてくれていると思います」と高評価。14日から1軍は沖縄へキャンプ地を移す。久保の沖縄行きを問われると「もちろん」と即答。大卒2年目の沖縄行きを明言した。

 それでも久保の表情に浮かれた様子はない。「これからが勝負なので。目指しているのは開幕1軍。走攻守の部分で何か一つでもアピールしていきたい」。西川が抜けた外野のポジションをめぐる熱い戦い。田村や中村貴らライバルもアピールを続ける中、1軍出場経験のない久保が虎視眈々(たんたん)と外野の1枠を狙っている。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

広島カープ最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス