カープ田中広輔 初シート打撃で健在2安打 レギュラー奪取へ「まずは自分のプレーを、結果はついてくる」

 「広島春季キャンプ」(12日、日南)

 広島の田中広輔内野手(34)が12日、自身今キャンプ初のシート打撃に挑み、順調な調整ぶりを示した。ルーキーの2投手から2安打をマーク。今季は内野を守る新外国人が2人加入するなど、熾烈(しれつ)なポジション争いが繰り広げられている中、11年目を迎えたベテランが存在感を放ち、アピールに成功した。

 頼もしいベテランが温かい日南の地で存在感を示した。田中がシート打撃で3打数2安打をマーク。「最初の実戦の割にはしっかり反応できた」と手応えを口にした。

 第1打席は大道の直球に差し込まれ、三飛に倒れるも、第2打席はドラフト2位・高のカーブを引っ張り込み、右翼線へ二塁打。第3打席も育成ドラフト1位の杉田から右前打を放ち、貫禄を見せた。

 昨季は一塁、三塁、遊撃でスタメン出場するなどユーティリティー性を武器に、3年ぶりに出場試合が100試合を超えた。しかし今季は新外国人として内野手のレイノルズ、シャイナーが加入。若手も成長する中、レギュラーを狙う11年目にとってライバルは多いが、「まずは自分のプレーをしっかりする。そうしたら結果はついてくる」と周囲を気にすることなく、着実に調整を進めてきた。

 仕上がりの順調さに朝山打撃コーチも「初めての実戦だったので結果は求めていなかったが、良いものが出せていた。心配するような選手じゃない」と評価。「オープン戦が始まるぐらいまでは調整を任せている」と信頼を置いている。

 この日もシート打撃後には恒例の特守で汗を流すなど精力的なキャンプを送っている。「けがだけしないようにです。やるしかない立場なのでね」。まだまだ元気な34歳が日南キャンプ最後の実戦形式で光を放った。

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