カープ中村奨成 またまた休日返上打ち込み 背水のシーズン「感覚を継続できるように」
「広島春季キャンプ」(19日、沖縄)
1軍生き残りへの思いが、体を突き動かした。広島・中村奨成外野手(24)が19日、キャンプ休日を返上して精力的に汗を流した。チームメートの二俣と屋内練習場で約1時間の打撃練習を終え、「実戦に入ってちょっとバッティングが良かったので、その感覚を継続できるようにしたかった」と狙いを明かした。
対外試合初戦となった17日・ロッテ戦では2安打1盗塁と躍動。18日・阪神戦は四球を選んだ。いずれも途中出場ながら沖縄キャンプ最初のクールで存在感を発揮した。
「実戦が始まって3打席しか立っていないけど、いいアプローチもできていたし、スイングの感覚も悪くなかった。限られたチャンスの中で結果を出さないといけない。(好調をキープしないと)チャンスもらえないと思うので」。手応えを抱きつつも、必死でサバイバルを勝ち抜く心意気に満ちている。
グラウンドでの結果を渇望するが、「焦っても仕方ない。周囲に若い外野手がたくさんいる。自分が持っている力以上のものは出せないので、まずは自分の持っている力を出せるようにやっていけたら」と頼もしい。持てる力を全て注ぎ、さらに己の存在価値を高める。