カープ益田〝開幕投手〟で1軍猛アピ誓う OP戦初戦託され「自分の100%を出せるように」

 広島の益田武尚投手(25)が22日、春季キャンプの休日返上で汗を流した。チームのオープン戦初戦となる、23日の中日戦(北谷)に先発予定。“開幕投手”を任され、新井貴浩監督(47)へのアピールに意気込んだ。昨秋キャンプから腕を少し下げたフォームに挑戦しており、その成果を発揮する構え。起用法は先発と中継ぎの両にらみだが、まずは結果を残すことが最優先。初の開幕1軍へ好発進を決める。

 適度な気合乗りで、ベストを尽くす。試合が始まれば相手との勝負に集中するだけ。益田は「キャンプ最終クールになるので最後、しっかり新井さんにアピールできるように。あした自分の100%を出せるように」と表情を引き締めた。

 チームのオープン戦初戦となる23日・中日戦に先発する。「先発だからという気負いは強く持っていない。(先発、中継ぎと)どちらでもいけるように準備したい」と冷静に語った。

 即戦力として期待された昨季は開幕2軍で、8月10日に1軍初昇格となった。中継ぎとして8試合で1勝0敗、防御率1・64。主にビハインドの展開での出番だった。昨秋キャンプでは新井監督、黒田球団アドバイザーから腕を下げる新フォームを勧められ、新たなスタイルで2年目の今季に挑むことになった。

 17日の練習試合・ロッテ戦では2四球を与えたものの最速150キロを計測するなど、2回を無失点に抑えた。「前回登板は高めの球が多かったけど、明らかなボール球が少しずつ減ってきているかなと思う」。実戦を通しての収穫があった。

 新フォームの習得具合には「違和感は消えてきている」とし、走者を背負った場面でのクイックには改善の余地があると分析する。21日にはブルペンに入り「前回はフォークを投げた時、少し(体の)開きが早かった。走者を置いての投球がうまくいかなかったのでクイックも多めに入れた」と微調整を施した。

 開幕ローテは開幕投手・九里が決定しており、床田と森下も有力。手術明けの大瀬良は本人の状態次第で、残りの枠を森、黒原、アドゥワ、玉村、ハッチらで争う構図。新井監督は益田の起用法に「今のところは(先発と中継ぎの)両にらみ。短いイニングから複数イニング(への移行)は難しいので、イニングを投げておこうというイメージ」と語った。

 とはいえ、オープン戦初戦を託すのは、ここまでの取り組みを高く評価しているからこそ。「ブルペンでも実戦でも、いい球を投げている。こちらはそういう評価をしています」と期待した。

 「投げ方を変えてからの球でどれだけ通用するかを感じたい。無駄な四球を出さず、ゾーンの中で勝負していきたい」とテーマを掲げた益田。腕の位置は下げても、己の存在価値は上げていく。

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