広島がサヨナラ負け 九回に大道が1点リード守れず 中村奨成がOP戦初安打となる適時打でアピール
「オープン戦、日本ハム3-2広島」(25日、タピックスタジアム名護)
広島がサヨナラ負けでキャンプ中のオープン戦最終戦を白星で飾れなかった。1-2の九回に登板した5番手の大道が1点リードを守れなかった。
四球からピンチを広げると、1死一、三塁から上川畑に同点適時打を浴びた。さらに一、二塁から石井に左越えのサヨナラ打を浴び、右腕はうつむきながらベンチへ向かった。
攻撃陣のこの日のスタメンは最年長が26歳という“若鯉打線”。その中で中村奨が目立った。1点を先制した直後の五回2死一、三塁で山本拓のスライダーをはじき返した。打球は鋭いライナー性で遊撃の頭上を越え、左前への適時打となった。
中村奨は一塁に到達すると味方ベンチに向かってガッツポーズ。この日は2打席目まで広陵の先輩でもある上原の前に凡退していたが、3打席目で結果を出してオープン戦初安打を放って1軍生き残りへアピールした。
投げては開幕ローテ入りを目指す玉村が、3回3安打無失点と及第点の内容。沖縄での対外試合は2試合で計6イニング無失点となった左腕だが「悪いなりに、何とかできた。やはりコントロールミスがある。そういうところで(過去に)大事な場面で何回も打たれている。ミスしても大丈夫なところに投げられるように」と浮かれることなく次戦を見据えた。
同じく開幕ローテを狙う2番手・森は3回4安打1失点。2イニング連続で連打を浴びたが、犠飛による1失点で食い止めた。また、3番手で七回に登板したドラフト2位・高(大商大)がオープン戦初登板で1回無失点。1死から上川畑に安打を許すも捕手・高木が二盗を刺し、結果的に3人で攻撃を片付けた。