「オープン戦、楽天２－３広島」（３日、倉敷マスカットスタジアム）

　力強さを前面に押し出し、当確ランプをともした。オープン戦２度目の先発となった広島の新外国人トーマス・ハッチ投手（２９）が、２回無安打無失点。「直球で押していきたいと思っていて、それができた」と充実の表情を見せた。許した走者は四球による１人のみ。新井監督は「ハッチはもう決まっている。今日の投球を見て（決めた）」と開幕ローテ入りを明言した。

　初回はほぼ直球で三者凡退。二回はスライダーも散らして無失点にまとめた。最速は１４９キロで、６個のアウトのうち、実に５個がフライアウトだったように球の質も上々だ。「フォーシームを投げたところ、（球が）バットの上をいったことでフライアウトが多かったのかな」と笑顔で振り返った。

　前回２月２４日・巨人戦では走者を置いた場面でのクイックに課題を残した。この日はセットポジションでボール先行になるシーンもあったが「前回に比べて良かった」と改善傾向にある。「これからどんどんイニングを延ばしながら仕上げていく中で暖かくなってくるだろうし、自分（の状態）も上がってくると思う」とハッチ。期待に応える準備を進めていく。