広島・シャイナー19打席目でオープン戦初ヒット! 「やっと息ができるようになった」 新井監督も笑顔
「オープン戦、広島0-3中日」(10日、マツダスタジアム)
トンネルに入り込んでいた広島の新外国人ジェイク・シャイナー内野手の元に光が差し込んだ。19打席目にして、オープン戦初安打となる二塁打をマーク。ついに『H』ランプをスコアボードにともし、「やっと息ができるようになった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
打球が舞い上がるとスタンドが大きく沸いた。二回2死で迎えた1打席目。相手先発・大野の真ん中に入ってきた142キロ直球を強振し、右中間に抜ける二塁打とした。「来た球に対して逆らわずに右中間から左中間をイメージして打席に入った。芯で捉えた打球が出て良かった」。ベンチに戻るとナインとハイタッチを交わし、笑みもこぼれた。
ここまでのオープン戦は全て4番で起用されていたが、この日は出場8試合目にして初めて6番で起用された。新井監督は「打順はまだ決めてないので。打ててないからどうとかじゃなしに、いろいろと考えてやっていきたい。その一環」と説明。今後も状況を見定めながら、最適な打順の模索を続けていく。
開幕まで実戦は残り10試合。ようやく快音を響かせた助っ人に指揮官も「本人が一番ホッとしているんじゃないの?」と笑顔を見せた。昨季は3Aで30発を放っており、大砲としての期待が強いシャイナー。次はアーチをかけて、状態の上昇を見せつける。