「オープン戦、日本ハム－広島」（１４日、エスコンフィールド）

　広島・田村俊介外野手（２０）が２打席連続本塁打を放った。

　七回１死で日本ハム・福島の３球目フォークを力強く振り抜くと、打球は右中間スタンドへ。球場全体がどよめきに包まれる中、ダイヤモンドを一周。新井監督からは拍手で出迎えられ、ナインから盛大に祝福された。

　田村は五回先頭でも伊藤の２球目の変化球を強振。打った瞬間、それと分かる一発に右翼・万波は一歩も動かず。打球はフェンス後方のブルペンをはるかに越えて右翼３階席に飛び込んだ。ＷＢＣでは決勝でも登板し、日本の世界一に貢献した実績十分の右腕から、完璧な一撃を放ってみせた。

　６、７日に行われた侍ジャパンの強化試合メンバーにも選出された若武者。バットの勢いが確実に加速している。