広島が引き分け 田村が2打席連発&同点打、先発・床田も仕上がり上々

 9回、同点適時打を放つ田村(撮影・中島達哉)
 2回、力投する床田(撮影・中島達哉)
 6回、野村の打球をさばき、本塁へ送球する中村健(撮影・中島達哉)
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 「オープン戦、日本ハム4-4-広島」(14日、エスコンフィールド)

 広島は3-4の九回に粘りを見せた。1死二塁で高卒3年目の田村が日本ハム・ザバラの146キロのスプリットを右前に運ぶタイムリーとし、4-4に追いついた。

 四回、菊池の適時打で先制すると、田村が相手先発・伊藤からオープン戦初アーチ。右翼・万波は一歩も動かず、打球は右翼3階席に着弾する豪快弾でスタンドの度肝を抜いた。昨季のWBCでは決勝でも登板し、日本の世界一に貢献した実績十分の右腕から、完璧な一撃を放ってみせた。

 さらに七回1死では福島の3球目フォークを力強く振り抜き、右中間へ2打席連続弾。球場全体はどよめきに包まれた。新井監督からは拍手で出迎えられ、ナインから盛大に祝福された若鯉は6、7日に行われた侍ジャパンの強化試合メンバーにも選出された。20歳の注目株が、開幕に向け一気に状態を上げてきた。

 投げては先発・床田が3回2安打無失点。2四死球を与えながらも得点は許さなかった。前日13日のキャッチボールで試して握りを変えたカットボールで浅間から空振り三振を奪うなど、新たな引き出しも増やしている左腕。収穫の多い登板となった。

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