広島・床田 改良カットボール使える! 先発3回無失点「けっこう良かった」 前日キャッチボールで握り変更
「オープン戦、日本ハム4-4広島」(14日、エスコンフィールド)
マウンドで変化球だけでなく“遊び心”もちりばめて大きな収穫をつかんだ。オープン戦2度目の登板となった広島・床田寛樹投手(29)が3回を2安打無失点。自信を深めたのは改良を加えたカットボールについてで「きのう(13日の)キャッチボールで握りを変えて、きょう初めて投げたけど、けっこう良かった」と周囲の驚きをよそに、ひょうひょうとした表情で明かした。
二回2死。浅間に対してカウント3-1から、そのカットボールで見逃しを奪うと同じ球で最後は空振り三振。「(握りを)少し緩くしたら、けっこう曲がる。普段ならツーシームを投げていると思うけど、そこをカットで(ストライクを)取れたのは僕的にデカかった」と充実の表情だ。
登板前日の練習で握りを変え、翌日の試合で早速試投して打ち取るあたりが床田の器用さ。握りを変えた理由に「何となく。これでちょっとやってみようかなと思って」と話すところも左腕らしい。2併殺でピンチの芽も摘んで、内容も上々。自身を支えるツーシームだけに頼らない投球を掲げる今季へ“できたてホヤホヤ”のカットボールが武器になりそうだ。
さらにこの日は気持ちの持ち方にも発見があったという。「きょうは『何を投げようかな?アレいこうかな』みたいに、楽に投げられた感じがあった。シーズン中のピンチでもそう思えたら、余裕ができるのかなと」。投球とメンタルにアクセントを加え、シーズン本番へ歩みを進めていく。