広島・秋山 左翼守備で「『頑張っています』と知ってもらえたら」 NPB復帰後初ベルーナドームで2連戦

 広島・秋山翔吾外野手(35)が18日、左翼守備で古巣のファンに健在ぶりを示すことに意気込んだ。19日からは西武時代の本拠地・ベルーナドームで2連戦が組まれ、同球場では5年ぶりにプレーすることになる。オープン戦はここまで5試合に左翼で先発出場。これまでと異なるポジションでの打球処理などに一定の手応えをつかみ、さらに精度を高めていく考えを明かした。

 グラウンドに立ちながら、必死に白球を追う姿を貫く。景色は変わってもブレることのない全力プレーと献身的な姿勢。秋山はかつての本拠地で実施される19日からのオープン戦を前に「一生懸命、やるしかない」と口元を引き締めた。

 西武時代に9年間プレーしたベルーナドーム。日本球界復帰後は、初めて足を踏み入れることになる。昨年10月に右膝を手術した影響を考慮され、本職は中堅ながらオープン戦はここまで5試合に左翼で先発出場してきた。

 同球場は左翼スタンドにホーム球団のファンが陣取る構図。この2連戦中も、左翼守備に就く可能性が高い。「すごく見られているな、という感じはすると思う。『現状がこれだ』というのを感じてもらったり『こういうところで頑張っています』というのはプレーをして、知ってもらえたら」。

 過去にベルーナドームで左翼守備に就いた機会はなく、新たなポジションで古巣のファンに健在ぶりを見せていく。

 今季は同球場で交流戦も組まれており「センターは慣れた部分もありますが、レフトをやる時は別物かなと感じる。交流戦前にやれるのはプラスかなと思う」とシーズン中に戦う舞台での一戦を、最大限に活用する。

 同じ外野でも打球の伸び方、速さ、ポジショニングはそれぞれ異なる。「試合に出るにはそれ(左翼の守備)ができなかったら出られないわけですから。それは全く言い訳にするつもりもない。“レフトやったことなかったんじゃないの?”って思ってもらっている中で“こんなに守れるのか”となればいい。そういう準備はします」と力強く言い切った。

 左翼でオープン戦出場を重ね「ノックや打撃練習の打球では、出てこない打球がたくさん出てくる」と率直な印象を語った。だからこそ「いろんな試し方やポジショニング、クッション(処理)とか、知ることができる打球も増えてくるかもしれない。レフトに入った時にはすごくプラスが大きいと思う」と、うなずいた。打撃練習中の打球捕だけでは養えない感覚をつかんでいくのも、狙いの一つだ。

 開幕までのオープン戦は残り5試合。慣れ親しんだ場所で活気にあふれたプレーを示し、最後の仕上げに入っていく。

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