広島 5年ぶり古巣本拠地で躍動の秋山に新井監督「昔を思い出したと思うし、ナイスヒット」
「オープン戦、西武3-1広島」(19日、ベルーナドーム)
広島は終盤に勝ち越しを許し、西武に競り負けたが、投打に収穫があった。
打線は初回2死で小園が2号ソロ。平良の内角低めスライダー右翼スタンドへ突き刺した。5年ぶりにベルーナドームで古巣・西武との一戦に臨んだ秋山は「5番・左翼」でフル出場。軽快な守備に加え、七回先頭では増田から左翼フェンス直撃の二塁打を放つなど健在ぶりを示した。
開幕ローテ入りを狙う先発・玉村は初回に1点を失うも、尻上がりの投球で5回1失点。試合後の新井貴浩監督(47)の談話は以下の通り。
-玉村は立ち上がりから修正。「尻上がりに良くなってナイスピッチングだった。要所で、いいスライダーが決まっていた」
-開幕ローテ残り1枠の争いは、3投手が好投した。うれしい悩み。
「今日のタマ(玉村)の内容も含めてアドゥワも黒原も、タマにしてもすごくいいものを見せてくれている。しっかり考えたい」
-早いうちに決めたいと言っていたが、決定を次回登板まで待つ可能性は。
「それは、もう開幕が近くなってくるし(各自)調整もあるから。きょうしっかり考えたい、悩みたいなと思う」
-初回は小園が一発。内角低めスライダーを、うまく打った。
「いつも言っているけど、ずっといい。昨年の経験を踏まえて、また今年は“もう1つ上の小園”が見られるんじゃないかと期待しています」
-秋山にとって、この球場は特別。初回の守備もさすがだった。
「彼にとっては若い頃、慣れ親しんだ球場だし、久しぶりでしょ。久しぶりに帰ってきてプレーして、昔を思い出したと思うし、きょうもナイスヒット。ここまでいい調整ができているんじゃないですか」
-きょうの試合で「おっ」と思った選手、プレーは。
「みんなそれぞれ収穫があったと思う。(その中で)塹江が前回マツダであまり本人も納得していない(投球)。きょうどんな投球をするのかなと思って楽しみに見ていた。しっかり修正して、また切り替えてマウンドに上がれているのが収穫かなと。いつも言っているように投手も野手も、うまくいかなかった次、ミスをした次を見ているので」