「ＤｅＮＡ６－１広島」（３０日、横浜スタジアム）

　広島の新井貴浩監督がスクランブル登板となった２番手・河野をかばった。

　河野は先発・黒原が３球で危険球退場となったため、試合開始からわずか７分後の初回無死一塁から緊急登板。初回は牧に先制適時打を浴びるも最少失点にとどめたが、二回は平良、オースティンに適時打を食らい、３回７安打３失点だった。指揮官は「やっぱり緊急登板だったので、難しいところはあったと思います」と責めることはなかった。

　河野自身は「キャッチボールもしてなかったので、準備というかそれ以前の問題だったなと思います」と投球を振り返った。ブルペンで待機していた右腕はトイレを済ませてブルペンに戻ると首脳陣から「行くよ」と告げられ、マウンドに上がったという。ブルペンではキャッチボールもできないまま、マウンドでの投球練習で一から肩をつくり、打者と対峙（たいじ）することになった。

　現在の役割はロングリリーフ。「いつでも（緊急登板は）あるよというのは頭に入れて、後悔しないように準備していきたいです」と言い訳することは最後までなかった。