早打ち裏目の広島打線 朝山コーチ「ツキのなさ結構響いた」 堂林外し坂倉を今季初4番も機能せず
「DeNA6-1広島」(30日、横浜スタジアム)
ポカポカ陽気とは裏腹に打線は冷え込んだ。七回先頭で野間が左前打を放つまで無安打の沈黙を見せ、九回に1点を返すのが精いっぱいという結果。苦戦を強いられた投手陣をカバーすることができなかった。
相手先発の平良に手を焼いた。右腕とは2020年7月26日以来の対戦となった中、不運な打球が続いた。象徴的だったのが初回。1死から菊池が三塁線へ痛烈なライナーを放つも、三塁手・宮崎のダイビングキャッチで三直となり、次打者・小園の右前へのライナーは右翼手・度会のスライディングキャッチに阻まれた。
朝山打撃コーチは「序盤のツキのなさが結構響いた」と振り返った。その中で「点差が開き、平良がミーティング通りの配球ではなくなった。悲観はしていないが、やられたことには変わりない。対策を考えないといけない」と現状を見据えた。
前日はファーストストライクからの積極的なスイングで、難敵・東から5連打を生み出すなど3得点。この日もチーム全体で“早打ち”を仕掛けた。しかし快音が遠かった。わずかなボタンの掛け違いで、鮮やかな速攻は淡泊な攻撃へと様変わりしてしまう危うさを露呈した。
前日に2安打の堂林を外し、坂倉をオープン戦も通じて今年初めて4番に起用したが機能せず。打線、攻撃パターンともに模索が続く。