広島 新人度会に危険球わび&2戦5安打5打点やられっぱなし 新井監督「材料が出てきて対策を取りたい」

 1回、黒原(中央)は度会への死球で危険球退場となる(撮影・佐藤厚)
 開幕2連敗を喫した新井監督
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 「DeNA6-1広島」(30日、横浜スタジアム)

 広島はDeNAに完敗し、2年連続の開幕連敗スタートとなった。初回に先発・黒原の度会への投球がヘルメットのフェースガードを直撃。わずか3球で危険球退場処分となった。四回には3番手・大道が度会に2ランを被弾。相手のルーキーにセ・リーグ初の開幕2戦連発アーチを浴びるなど、4安打の大暴れを許した。何としても相手の勢いを止め、31日の一戦で今季初勝利をつかみたい。

 試合開始早々、球場がざわめきに包まれた。不測の事態に、三塁ベンチはゲームプランの変更を余儀なくされた。先発・黒原が度会に死球を与えて、わずか3球で危険球退場。新井貴浩監督(47)は「頭だったし、申し訳ないです」と、度会とDeNAサイドにわびた。

 初回。左腕が投じた3球目ストレートが度会のヘルメットのフェースガードを直撃した。相手ルーキーはプレーを続行したものの、横浜スタジアムは普段と異なる雰囲気となった。

 当初は森下が開幕2戦目に先発予定だったが、右肘の張りのため先発を回避。代役として巡ったマウンドだったが、思わぬ形で降板となった。黒原の次回登板について指揮官は「投手コーチと相談しながら。彼も頭に当ててしまったという精神的な部分もあると思う。そこは考えていきたい」と明言を避けた。

 緊急登板となった2番手・河野は2死三塁から牧に先制適時打を許すと、二回も4安打を集められ3点を献上。流れを止められなかった。4点ビハインドの四回からは大道がマウンドへ。だが、無死一塁から度会に147キロ直球を痛打され右越え2ランを浴びた。右腕は「ああやってホームランにされている。ファウル取るなり、練習をしていきたい」と唇をかんだ。

 度会には29日の開幕戦で九里が同点3ランを被弾。この日はセ・リーグ史上初となる新人の開幕2戦連発を許した。それだけでは終わらず、六回は塹江が右翼線二塁打、八回は中崎が中前打で出塁させて4安打を許した。

 開幕から引き立て役に回り続けている現状を、何としても止めなければならない。指揮官は「まだ2試合で、今からいろいろデータみたいなものも出てくると思う。そこは対策を考えたいなと思います」と、傾向を踏まえた上で打開策を見いだしていく姿勢を示した。

 度会は2試合で計8打数5安打5打点、打率・625。相手の先頭打者を封じていくことは、打線全体の流れを寸断することにもなる。新井監督は「もちろん塁に出さないように、また(攻め方の)材料が出てきて対策を取りたい」と語った。

 31日の3戦目で“度会封じ”について何かのきっかけをつかみたいところ。相手側から“くみしやすし”という印象を与えることは避けたい。チームは昨年に続いて開幕から黒星が2つ並んだ。同一カード3連敗だけは阻んで、ナイン一丸となって今季初勝利をもぎ取る。

 ◆セ界ワースト…先発投手の初回先頭打者で3球危険球退場 先発投手の初回先頭打者、わずか3球で危険球退場した例は2021年7月2日に西武・佐々木がオリックス戦で記録以来、3年ぶりでセ・リーグでは今回が初。なお、広島先発投手が初回で危険球退場した例は1999年6月16日・阪神戦で紀藤が15球(対戦打者4人目)、2003年10月10日・阪神戦の河内が9球(対戦打者2人目)で退場している。

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