広島・田村 本拠地開幕戦で今季初安打だ 開幕3戦ノーヒット「一本出して落ち着きたい」 休日返上で師匠・松山と打撃確認

 広島・田村俊介外野手(20)が1日、本拠地開幕戦となる2日・ヤクルト戦で今季初安打を放つことを誓った。この日は休日返上で球場に隣接する屋内練習場でチームの先輩・松山と打撃練習を行った。開幕3連戦は計11打数無安打。結果が出ていない現状を踏まえ、次なる戦いへの準備を整えた。期待の若鯉がここから本領を発揮していく。

 心のどこかにあったモヤモヤは、時間の経過とともに解消されていった。チームが休日の月曜日。田村は午前11時ごろにマツダスタジアムを訪れ、松山と約2時間、屋内練習場で汗を流した。年明けに鹿児島県内で合同自主トレを行う松山とは、いわば師弟関係。開幕から思い通りの結果が出せていない中、師匠と“特訓”を行い「だいぶ、スッキリしました」と晴れやかな表情を見せた。

 3月29日・DeNA戦(横浜)でプロ入り初の開幕スタメン。同カードは全て「7番・右翼」で先発出場したが、3連戦で計11打数無安打6三振と相手投手に抑えられた。それを踏まえ、この日の練習では松山との自主トレで行ってきた部分の再確認に力を注いだ。「力を抜いて、しっかり振るというか」と田村。映像も撮りながら好調時の打撃フォームと見比べる作業も施した。

 好調時と現状は「全然違っていた」と自己分析する。具体的な部分は踏み出す右足の使い方について。「ジワッといく感じではなかった」。右足を上げてから少し「間」を取ってスイングに入る本来のスイングが、力みによって再現できていなかったという。修正点を見つけ、自らの感覚と対話を重ねながら次カードへの臨戦態勢を整えた。

 本拠地マツダスタジアムでの今季初戦へ「まずは、どこの球場でも(ヒットを)一本出して、ちょっと落ち着きたいです」と苦笑いしながら率直な心境を明かした。2024年シーズン最初の「H」ランプをともし、バットの勢いを加速させていくための、きっかけをつかみたいところだ。

 快音こそ響かなかったが、3月31日の開幕3戦目ではプロ初打点をマークした。1点を追う二回無死二、三塁の好機。大貫の低め変化球をバットに当てて一ゴロとし、その間に三走・秋山が本塁に生還した。

 シーズンが始まり、結果が何より欲しい立場。だが本人は「当てに行くことだけはやらないように」と自らに強く言い聞かせた。「しっかり自分のスイングをした中で、結果が出るようにしたい」。無安打に終止符を打ち、自慢のバットでチームに追い風を吹かせる。

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