待ってたで~広島・床田 2刀流で今季初星劇!打ってタイムリー!投げて7回2失点!
「広島11-2DeNA」(16日、マツダスタジアム)
鬱憤(うっぷん)を晴らすような快勝劇の中心に床田がいた。マウンドで、打席で躍動し、勝利へ導く姿。「球数を減らせたのが良かった。こういう試合を毎回作っていけば、必ず結果はついてくる」。最下位に沈んでいたチームを鼓舞する奮闘に、鯉党は大きな拍手を送った。
序盤から大量のリードをもらい、テンポ良くアウトを積み重ねた。7点リードの五回には無死満塁のピンチを招くも、慌てない。内野ゴロの間に失った1点でしのぎ、流れを渡さず。「できれば(ゼロで)抑え切りたかったですけど、1点で抑えられたのは結果的に良かった」とうなずいた。
三回には、バットでも魅せた。坂倉のソロで3点リードとなり、なおも2死満塁の場面。初球の変化球を左前に運ぶと、球場はこの日一番の盛り上がり。「いいところに飛んでくれた。めっちゃうれしかったです」と一塁上で笑顔を浮かべた。
今季は2試合に登板し、ともに100球を超える熱投も、援護がなく白星がつかなかった。新井監督は「なかなか援護してあげられなかったというのは野手も覚えている。今日はなんとか援護してやるんだという野手の気持ちがつながった」と、左腕を助けたい気持ちが快勝につながったと分析した。
7回2失点。3戦目にして手にした今季初勝利に「ほっとしています。ようやく開幕したなという感じ」と汗を拭った床田。安定感抜群の左腕が頼もしい。