広島・新井監督「今年の宇草と去年の宇草は違う」2年ぶりの一発は価値あるダメ押し弾 3連勝で借金完済に王手
「広島6-2巨人」(20日、マツダスタジアム)
広島が引き分けを挟んで3連勝。巨人戦は今季初勝利となった。先発・森下は12安打を浴びながら要所を締め、6回1/3を2失点にまとめた。これで巨人戦は21年10月10日から10戦負けなしの7連勝。球団投手の巨人戦7連勝は黒田博樹(現球団アドバイザー)が03年9月6日~05年9月2日で達成して以来の記録となった。
打線は初回2死満塁で6番・上本の打球が投手強襲の適時内野安打となり先制。なおも満塁で会沢が左中間を破る走者一掃の適時二塁打を放ち、いきなり4点を奪った。七回には代打・宇草が2シーズンぶりとなる一発を放ち追加点を挙げた。試合後の新井貴浩監督(47)の一問一答は以下の通り。
(テレビインタビューで)
-初回4得点で優位な試合展開。
「2死からだったんですけど、よくつないで点を取ったと思います」
-森下の内容は。
「粘りながら、要所要所でしっかり投げてくれたと思いますし、また、バックもしっかり守ってくれましたね。ナイスピッチングだったと思います」
-7回に2点を取られた直後に宇草が一発。
「本当に大きなホームランでしたし、彼の今年に懸ける意気込み、みたいなのをすごく感じました」
-守備では久保、野間、矢野に好プレー。
「矢野は守備はピカイチなので。打撃も良くなってますけどね。修(久保)も球際を果敢に攻めていってくれたと思います」
(ペン囲みで)
-森下は六回終えて球数92球だったが、無失点ということで七回も?
「いや、もちろん点を取られてないっていうとこもあったし、きのう、けっこうピッチャーが投げているんで。そういう、いろんな絡みがあってという感じかな」
-六回は堂林がセーフティーバントで内野安打をもぎ取った。
「作戦のことだから、あまり言えないけど、まわりが見えてるなと。次の1点の重みっていうのがね。次の1点が大切だ、ということを彼も分かっていると思うし、本当にまわりが見えてるなと。彼の献身性が出た打席だったと思いますよ」
-宇草の打撃に関してこれまでとの違いは。
「しっかりと振り切れるようになったよね。メカニック的にも去年の宇草と今年の宇草は違う。去年1軍で1試合も(出場選手)登録もなかったでしょ?やっぱりキャンプの時から彼の今年に懸ける思いは伝わってきたし、開幕は1軍になかったけど、ファームでも高監督をはじめ、スタッフみんな、『宇草がいい』という推薦があったのでね。ファームのスタッフも喜んでいるんじゃないですか」