広島 1軍合流の末包が2安打1打点で抜群の存在感「一本出たので開幕できた」左膝半月板損傷乗り越え貴重な一打
「阪神1-3広島」(8日、甲子園球場)
広島の末包昇大外野手(27)が1軍合流後、即スタメン入りで2安打1打点をマークし、存在感を放った。
「5番・右翼」で出場すると、四回には今季初安打となる二塁打を左翼線へ放つ。そして八回。小園が勝ち越し打を放った直後の2死二塁で打席を迎えた。初対戦のゲラに対して「バットを短く持って、真っすぐに絞っていた」と内角高めの155キロに反応。バットを折りながらも、左前に運び、貴重な追加点を生み出した。「小園が良い状態で回してくれたので、流れに乗れました」と振り返った。
今季は4番候補筆頭として開幕を迎えるはずだった。しかし、キャンプイン直前の1月末。ノック中に左膝を負傷。左膝内側半月板損傷と診断され、戦線を離脱。当初は開幕1軍入りを目指しリハビリに励んでいたが、打撃の状態がなかなか上がらず、ファームでの調整が続いていた。
7日のウエスタン・阪神戦で今季1号を放ち、1軍昇格が決定。この日の活躍でようやくチームの戦力に加われたことに安堵(あんど)の表情を浮かべ「状態は悪くなかった。一本出て開幕できた」と汗を拭った。