広島・新井監督脱帽 絶対リベンジ!ヤクルト・ドラ2松本健にプロ初登板初完封くらった 「いい投手だなと」8度目零封負け

 うつろな表情で選手交代を告げる新井監督(撮影・市尻達拡)
 2回、会沢は好機で松本健(左奥)に併殺に打ち取られる
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 「ヤクルト2-0広島」(15日、坊っちゃんスタジアム)

 広島が今季8度目の完封負けを喫した。無得点試合は11度目となり、わずか1日で勝率5割に逆戻りした。プロ初登板初先発となったヤクルト・松本健を打ち崩せず、散発3安打で完封勝利を献上。広島がプロ初登板の新人投手に完封されたのは1988年、大洋・野村弘以来36年ぶりの屈辱となった。次回の顔合わせで、必ずリベンジするしかない。

 もどかしいムードを打開できないまま、イニングだけが進んだ。祝福ムードの一塁ベンチとは対照的に、カープナインは視線を落としながらロッカーへと引き揚げた。新人の松本健に、プロ初登板で完封勝利を献上。新井監督は「全てのボールが、低めにコントロールされていた」と相手ルーキーの制球力に脱帽した。

 初回は1死から宇草が中前打で出塁。菊池が三振に倒れた際に二盗で得点圏に進んだ。だが、好調・小園が直球に手が出ず見逃し三振。試合前の段階で、得点圏では6打席連続打点を挙げていた若鯉は「あれで流れが変わってしまった。見極めたと思ったんですけど…」と凡退を悔やんだ。

 二回1死では林の右中間二塁打と相手失策で一、三塁と攻め立てたが、会沢が三ゴロ併殺に倒れて得点を奪えなかった。指揮官は「あのサードゴロもしっかり捉えた当たり。それが野手の正面にいったということだと思う」と決して悲観することなく振り返った。

 四回以降は尻上がりに状態を上げた松本健の前に無安打に抑えられた。スライダー、スプリットに手を焼き、緩いカーブで緩急を付けられる形。チャンスすらつくれなかった。

 四球はなく、散発3安打で10三振を喫した通り、完璧に封じられた。広島が初登板初先発の投手に完封勝利を許すのは88年10月2日、大洋・野村弘以来、36年ぶりの不名誉な記録となった。新井監督は「いい投手だなと思いました。なかなか(高めに)浮いてこないよね。特に打者有利のカウントになっても低めに(集めて)そこで振らせることができる投手だなと」と印象を語った。

 この日は黒星を献上したものの、同一リーグだけに今後も対戦は見込まれる。朝山打撃コーチは「どの球もある程度、ゾーンに投げられていた。狙い球は絞りにくかったかな」と分析し「変化球を待っていても(バットの)先に当たったりしている。徹底して逆方向に入るとか大胆なことをやっていかないと、なかなかチームとして崩していけないと思う」とリベンジを誓った。

 チームは2連勝を逃して、1日で勝率5割に逆戻りした。「次はまた対策をして、点を取れるように頑張りたいと思います」と新井監督。やられたらやり返すのがプロの流儀。次なる顔合わせは倍返しで意地を見せる。

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