広島・九里 子育てのモットーは「とりあえずチャレンジ」 米マイナーで活躍した父の思い受け継ぐ

 5回、吉川を空振り三振に仕留め、指をさす九里(撮影・市尻達拡)
 お立ち台で声を詰まらせた九里(撮影・市尻達拡)
 2回、九里は赤星の打球を捕球し本塁へ送球する(撮影・市尻達拡)
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 「広島4-3巨人」(18日、マツダスタジアム)

 広島が逆転勝ちで2連勝。貯金を今季最多の「2」とした。開幕投手を務めたものの自身4連敗中で勝ち星がなかった先発・九里亜蓮投手(32)は5回1/3を2失点。今季8戦目にして、ようやく初勝利をつかんだ。打線も3試合ぶりの2桁安打で九里を援護し、中継ぎ陣も必死の継投で逃げ切った。

 2016年に結婚し、現在は6歳の長男と4歳の長女の父でもある九里。子育てのモットーは「本人がやりたいって言ったことにはとりあえずチャレンジさせる」こと。これまで子どもたちにはスポーツ教室や学習塾、サッカー、バイオリン、生け花など多種多様な習い事に挑戦させてきた。その中で「自分が好きだと思って続けるものを見つけて一生懸命取り組んでくれたら」と願っている。

 その思いは米大リーグ・ブレーブス傘下のマイナーリーグでも遊撃手として活躍した父・シェックさんから受け継いだ。九里自身も幼少期は野球に加えて、アメフト、バレー、空手、キックボクシング、テニス、駅伝などに取り組み、野球の道を選んだ。「お父さんはいろんなスポーツを見せに行ってくれた。どんなことにも挑戦させてくれた」と感謝する。

 開幕から勝てない苦しい時期を支えてくれたのも家族だった。仕事を家庭に持ち込まない右腕に対して家族もいつもと変わらず明るく接してくれた。「子どもと遊んだり、奥さんと話したり。家族との時間が自然と心安らぐ時間になっている」という。そんな中でようやくつかんだ今季初勝利。お立ち台で感極まる姿は子どもたちにもかっこよく映ったはずだ。(デイリースポーツ広島担当・畠山賢大)

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