広島・坂倉 復活4安打! 3戦ぶりスタメン先発で野手全員安打けん引 「開き直った」積極打法が奏功

 6回、3号ソロを放った坂倉は、新井監督から手荒い祝福を受ける(撮影・市尻達拡)
 6回、右中間席へソロ本塁打を放った坂倉(撮影・市尻達拡)
 6回、泉口の送りバントファウルに、フェアをアピールする坂倉と九里(撮影・市尻達拡)
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 「広島4-3巨人」(18日、マツダスタジアム)

 長いトンネルをようやく抜け出した。広島・坂倉将吾捕手がこれまでの鬱憤(うっぷん)を晴らすかのような大爆発だ。22年5月以来となる4安打をマーク。先発野手全員安打を記録した打線をけん引し、「素直にうれしい。考えすぎずにいけたのが良かった」と充実の表情で汗を拭った。

 「5番・捕手」で3試合ぶりにスタメン入り。二回、二塁への平凡な当たりがイレギュラーで内野安打となったところから始まった。四回は右前打。2点リードの六回には大江のスライダーを捉え、右中間席の最前列へ。4月16日・DeNA戦(マツダ)以来となる今季3号ソロでリードを広げ、八回の右前打で完全復活を印象づけた。

 直近の出場10試合では打率・114と大不振。試合前までの打率も・172まで下降していた。苦しい時間が続く中でも「後ろにたくさんの選手が控えている中で、調子が悪くても使ってもらっているのは感謝しないといけない。出てるからには腐ったところは見せたくない」と前を向く姿勢は変えなかった。

 この日は「開き直った」というように初球から積極的に仕かけた。4安打は全て4球以内に仕留めたもの。「チームには迷惑かけるかもしれないですけど、どんどんいこうと決めて今日は打席に入っていた。実行できて良かった」と納得顔だ。 開幕から8試合中7試合でバッテリーを組んできた九里にも初白星を届け「本当に勝てて良かった」と坂倉。逆襲は始まったばかりだ。

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