カープ強すぎ14点爆勝で5連笑 今季最多貯金7で首位固めじゃ 末包4号!出れば4戦4勝 7年ぶり交流戦開幕カード勝ち越し

 5連勝でナインとタッチを交わす末包(撮影・市尻達拡)
 3回、末包は左越え2ランを放つ(撮影・市尻達拡)
 6回、中前タイムリーを放つ会沢(撮影・市尻達拡)
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 「広島14-0オリックス」(29日、マツダスタジアム)

 勢いが止まらんのんじゃー!広島が今季最多14得点の大勝で同最長の5連勝とした。これで貯金も今季最多を更新する7。2位・阪神に1差とし、新井政権では初となる首位キープに成功した。打線では5番に座る末包昇大外野手(28)が4号2ランを放って勝利に貢献。大砲が一発を放てば、今季4戦4勝だ。

 もう止まらない。スタメンも途中出場も関係ない。打席に立てば、安打のにおいが強く漂う攻撃陣の姿に、平日にもかかわらずスタンドを埋めた鯉党はお祭り騒ぎだ。今季最多タイ19安打を放っての大勝。新井監督は「ベテランも中堅も若手も、スタメンも後からいった選手も、みんながいいバッティングをしてくれたと思います。いやもう、最高に良かったと思います」とほくほく顔だ。

 大砲・末包の一発が打線爆発への着火剤となった。3点リードの三回2死一塁。124キロのチェンジアップに体を泳がされながらも、左翼スタンド上段に放り込む4号2ランとした。「その前の球がインコースの真っすぐだった。最後も真っすぐかなと思ったので、ちょっと前で打とうと思っていたところにチェンジアップが来て、うまく拾えた」。対応力に自慢のパワーが合わさった放物線。通算0勝2敗だった好左腕・田嶋の完全攻略につながった。

 8日・阪神戦(甲子園)から末包が1軍に昇格して以降、チームは12勝4敗。一発を放った試合に限れば、これで4戦4勝だ。際立つ“勝利の女神”ぶりに「打って勝てればそれが一番良いと思うので、それを継続していきたいですし、あくまで打線として機能していきたいと思う。小園がよく打つのでしっかりつないでいきたいなと思っています」とほほ笑んだ。

 これでチームは2連覇を果たした2017年以来7年ぶりの交流戦開幕連勝発進となった。「僕はほぼ初めての交流戦なので、あまり苦手意識もない」と末包。交流戦=鬼門というイメージを持たない“若い芽”がチームを引っ張っている。

 交流戦は昨年が7位。19、21、22年と3季連続最下位(20年は中止)だが、新井監督は過去の成績について「関係ないんですから、全然。皆さんは、やれ最下位だ、やれ鬼門だって大騒ぎしてましたけど、言ったじゃないですか、そんなの私、知らないから、関係ないから!」と笑顔。直近10戦で6度の2桁安打と活気づく打線についても「だんだんと形になってきているなと感じます。戦いながらチームが成長しているという実感はあります」と手応えをにじませた。

 大砲の戦線復帰によって変わった潮目。この勢いを生かして、一気に首位固めに走る。

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