広島 九里が6回無失点の力投も2勝目ならず 七回に救援陣が逆転許す ミスも重なり一挙5失点

 7回、押し出し四球で太田が生還する中、グラウンドを見つめる新井監督(撮影・市尻達拡)
 4回、打球を指さす九里(撮影・市尻達拡)
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 「広島-オリックス」(30日、マツダスタジアム)

 広島の先発・九里亜蓮投手が6回3安打無失点、2打点の活躍で降板。しかし七回に救援陣が5失点して逆転を許し、今季2勝目はお預けとなった。

 序盤は毎回走者を背負うも要所を締める投球。四回は無死満塁のピンチを一ゴロ併殺打と空振り三振で無失点に切り抜ける粘りも見せた。打撃でも二回に先制点につながる犠打野選を決め、四回には自身初となる犠飛で追加点を運び込んだ。その後も相手打線を封じ、108球を投げ抜いた。

 しかし、七回に2番手・矢崎が福田の適時打で1点差に詰め寄られると、3番手・塹江も流れを食い止めることができず。1死満塁から太田に逆転の右前適時打を浴びると、右翼手からの返球を受けた一塁手・坂倉が三塁へ送球。この送球を三塁手・小園が見ておらず、ボールがファウルゾーンを転々とする間に一走の生還も許した(記録は一塁手の悪送球)。その後も押し出し四球などもあり、一挙5失点となった。

 九里は8戦目にして今季初勝利を挙げた18日・巨人戦から登録抹消を挟み、中11日での登板。好投を見せたが2勝目とはならなかった。

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