広島・新井監督「こういう日もある。また明日から」 救援陣乱調ミス絡んで逆転負けも首位キープ 31日からセ・パ首位決戦

 「広島2-8オリックス」(30日、マツダスタジアム)

 広島は終盤に中継ぎ陣が崩れてオリックスに逆転負け。連勝は5でストップし、2013年以来11年ぶりの交流戦開幕3連勝を逃した。2点リードの七回に、1イニング4四球と拙守が重なり5失点。打線も2得点に終わった。敗れたものの、首位の座をキープしたまま31日からソフトバンクと3連戦。前を向いてセ・パ首位対決に臨む。

 相手の攻撃時間と比例するように、スタンドから漏れるため息が大きくなった。四球に拙守が重なり、悪い流れを断ち切れないまま、点差だけが広がる展開。11年ぶりの交流戦開幕3連勝はならなかったが、新井監督は「ブルペン(陣)はいつも頑張ってくれているので、こういう日もあると思う。また明日から、がんばってもらいたい」と背中を押した。

 2点リードの七回にほころびが出た。先発・九里から矢崎にスイッチしたイニング。1死一、三塁から福田に初球を右前に運ばれ1点を返された。右腕は「コースは良くても高さが甘いとかがあるので。やられて、そういう学びに変えていくしかない」と唇をかんだ。

 1点差に迫られ、ベンチは塹江を投入して流れを食い止めにかかった。しかし左腕は西川に四球を与えて満塁のピンチを招いた。ここで太田に右前に運ばれて逆転を許すと、中継プレーに入った一塁・坂倉が三塁へ悪送球。三塁・小園が送球から目を切っていたこともあり、一走・西川の生還までも許してしまった。

 本職は遊撃ながら三塁での起用が続く小園。ピンチが拡大したプレーに指揮官は「サードに慣れるのに時間がかかると思うし、ショートとサードは別物。失策とかは使っている監督の責任なので、そこは全然気にしなくていい」としつつ「やらないといけないことは、それとはまた別。インプレー中にボールから目を切っちゃいけないということは、本人も反省していると思うので、もう二度とないと思います」と今後の教訓にするよう求めた。

 塹江は続く森から連続四球と制球が定まらず、再び満塁とされたところで黒原が登板。黒原は2死から頓宮に押し出し四球で1点を献上するなど、中継ぎ陣がそろって精彩を欠いて計5点を奪われた。塹江は「チームがいい流れで来ていた中、本当に良くないピッチングだった。もう一回しっかりゾーンで勝負できるように、いい準備をして次に向かっていきたい」と懸命に前を向いた。

 31日からはパ・リーグ首位を快走するソフトバンクと敵地で3連戦。堅守で流れを相手に渡さず、ロースコアの接戦をもぎ取るのが今季のチームのスタイルでもある。もう一度、基本に立ち返って、白星を重ねていく。

 ◆勝ってたら カープは交流戦開幕3連勝、対オリックス3連勝を逃した。開幕3連勝していれば2013年(ソフトバンク○○、オリックス○)以来。オリックス戦の3連勝は17年以来だった。なおこの時は15年からオリックスに9連勝していた。

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