広島・大瀬良 防御率リーグトップ1・268! セパ首位対決で7回8K自責ゼロも自身の交流戦連敗は止められず

 7回のピンチで今宮を中飛に打ち取り、ほえる大瀬良(撮影・市尻達拡)
 4回を終えた大瀬良は、攻撃陣を鼓舞するかのように拳を握る(撮影・市尻達拡)
 7回のピンチで今宮を中飛に打ち取り、ほえる大瀬良(撮影・市尻達拡)
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 「ソフトバンク2-1広島」(31日、みずほペイペイドーム)

 広島の先発・大瀬良大地投手(32)が7回4安打1失点(自責点0)の好投を見せた。これで規定投球回に到達。防御率1・268でリーグトップに浮上した。両リーグの首位として迎えたソフトバンクとのカード初戦は終盤に勝ち越しを許し、連敗となったものの、鯉の強力先発投手陣にさらなる磨きがかかったことは間違いない。

 右拳を握りしめた大瀬良は力の限りの雄たけびを上げた。1-1の七回2死三塁で今宮を中飛に打ち取り、勝ち越しのピンチを脱出。白星はつかなかったものの、1打席目で同点適時打を浴びていた今宮に意地を見せ、「1打席目はやられたので最後はしっかり勝負して、(打たれた)そのボールで打ち取ってやろうと思った。結果アウトになったので、あそこはそれでよかったかなと思います」と胸をなで下ろした。

 1点の援護受けてマウンドに上がった初回は野手のミスからのスタート。先頭打者が放った二塁へのゴロの一塁送球を一塁手・坂倉が捕球できず。次打者・今宮に右中間への適時打を食らい、同点に追いつかれた。不運な形で失点したものの、「せっかく先制してくれて『いけるぞ』っていうところで、ミスをピッチャーがカバーして、信頼関係を築いていくものだと思うので。あそこをカバーできなくて申し訳ないと思います」と責任を背負った。

 それでも二回以降は強力打線の前で盤石の投球。交流戦では2019年6月5日・西武戦以降7連敗中という苦戦ぶりを感じさせなかった。大学時代を過ごした福岡での登板でもあり、「やっぱり九州の空気はいいなと思ったりもしました。九州という“くくり”では地元にはなるので、すごく居心地はいいなと思いました」とうなずいた。

 これで規定投球回に達し、防御率は1・268。同1・272の床田をわずかに上回りリーグトップに浮上。大瀬良、床田のワンツーに、森下も規定には少し足りないが同1・36と、広島先発投手陣の強力具合が数字上でもあらわになった。大瀬良も「(自分が)ここ数年は思うようにいかないような日々を過ごしていたので、僕が投げる日にみんなが希望を持って『いけるぞ』という空気感の中で野球がやれているというのは、すごく喜びもあります。これを最後まで続けていけたらいいかなと思います」と前を向いた。

 新井監督も「強力な打線を相手に素晴らしいピッチングだったと思います」と右腕を高評価した。負けはしたが接戦での敗戦。豪華布陣を誇る相手と対峙(たいじ)した中でも、力の差を感じさせられることはなかった。

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