広島・森浦 イマキュレートイニング達成 史上19人目レア記録「テンポ良く投げていきたいと」3者連続3球三振
「ソフトバンク2-0広島」(1日、みずほペイペイドーム)
いつも通りの淡々とした表情でマウンドを降りる。球場全体も抑えた、抑えられたの勝負に目を向けていた中で、広島・森浦大輔投手が“レア記録”を成し遂げた。2番手として登板し、NPB史上19人目の3者連続3球三振、通称「イマキュレートイニング」を達成。「ストライク先行で投げられたので、それが良かったのかなと思う」と冷静に振り返った。
0-2の七回から登板。「テンポ良く投げていきたいと思っていた」という言葉通り、先頭・柳町をカーブで空振り三振に斬ると、右打者・佐藤直には宝刀のチェンジアップで2球連続空振りを奪っての三振とした。最後は今宮を内角直球で見逃し三振に仕留め、イマキュレート(完璧な)イニングを完成させた。
今季はここまで17試合に登板。失点した試合は2戦のみで救援陣を支えている。特に右打者の被打率は・212で安定しており、奪三振も33打数で14。外角に沈むチェンジアップが有効となっており、「感覚もだいぶ良くなってきた。良い感じ」と手応えをにじませる。
前回登板の5月30日・オリックス戦は3点ビハインドの九回に登板して3失点。リベンジを果たす登板にもなり、「中継ぎなら切り替えてやっていくしかないので、何も考えずに投げた」とタフなメンタルものぞかせた。昨年こそ13試合の登板に終わったが、21年のルーキーイヤーから2年連続50試合以上に登板するなど実績は十分。いつでも冷静沈着な背番号13が救援陣をさらに強固なものにしていく。