広島 首位陥落“鬼門”で10連敗 島内がサヨナラ2ラン被弾 新井監督「相手を褒めるしかない」
「ソフトバンク5-3広島」(2日、みずほペイペイドーム)
敗戦を告げる打球が右翼スタンドに着弾すると、カープナインは視線を落としながらベンチへと引き揚げた。今季3度目のサヨナラ負け。みずほペイペイドームでは2018年の日本シリーズを含めて10連敗となった。
同点の延長十回。島内颯太郎投手が2死から緒方に四球を与えた。続く近藤にカウント1-2から低めチェンジアップを捉えられ、試合を決められた。右腕は「もっとボール球を投げるイメージで入ったけど、少し甘く入ってしまった」と唇をかんだ。
二回にも本塁打を放っていた好打者・近藤に打席を回してしまった四球も響いた形。「走者を出したくないという気持ちが、より慎重になってしまったかなという部分はあります」と振り返ったが、新井監督は「追い込んでから、あの高さの球をホームランにされるんだから、これはもう相手を褒めるしかない。あれはしょうがない」と島内をかばった。
打線はこの日も八回まで無得点と重苦しい展開。4番・小園と5番・末包はこの3連戦で打点がなかった。指揮官は「いつもいつも打てるわけじゃないしね。打撃には波があるので。いい経験にして成長してもらいたい」と背中を押した。
今季3度目の同一カード3連敗で首位転落となったが、引きずってはいられない。「負けはしたけど、一回追い付いて収穫もあった試合だった。また、あさってからしっかり頑張りたい」と新井監督。4日からはマツダに戻って日本ハムとの3連戦。悪い流れを食い止めて再浮上を図る。