広島・床田 “新庄劇場”動じない!「全部想定しながらパニックにならないように」 4日先発チームの連敗止める!
広島・床田寛樹投手(29)が3日、マツダスタジアムでの投手指名練習に参加。先発する4日の日本ハム戦で“新庄劇場”に動じず好投を示すことを誓った。相手の新庄監督は5月30日・阪神戦で先発の山崎を6番に入れるなどの奇策で勝利。さらに小技も絡めた攻撃もあるだけに、事前準備を施して腕を振る構え。チームは4連敗中だが、ここまで6勝の男が負の流れを止める。
起こりうる攻撃のバリエーションを頭に入れながら、相手打線との勝負に挑む。チームの連敗ストップへ、床田は「(チームが)連勝していても連敗していても、勝ちたいのは変わらない。何とか勝とうと思って投げています」と“火曜日の男”として自覚を強めた。
白星を手にするまでの過程で封じたいのが、相手ベンチの奇襲。日本ハムは5月30日の阪神戦で、6番に起用された先発の山崎が先制打を放つなど活躍。4日は北山の先発で山崎との対戦ではないが、さまざまな仕掛けで揺さぶってくる可能性があり「スクイズとかあるのかな。何をしてくるか分からないので、全部想定しながらパニックにならないようにできれば」と浮足立つことなく投げる構えだ。
また、新庄監督は試合前のメンバー表交換時に審判団とハイタッチを行うのが恒例。時には相手指揮官を交えることもある。ユニークなパフォーマンスでスタンドを盛り上げ、球場全体の雰囲気をつくり上げる“新庄劇場”に気おされることなく、自身のペースでアウトを積み上げていく。
日本ハムとの前回対戦は2022年5月31日で、8回2安打無失点12奪三振という圧巻の投球で勝利。「あの時は僕の調子自体が良かったのもある」。当時日本ハムは借金「10」だったが、今季は現在貯金「8」でパ・リーグ3位と好調。松本剛や万波に加え、現在交流戦打率・579で同首位打者の水谷らが名を連ねる打線に「いい打者が多いという感じ。ランナーをためないように」とポイントを挙げた。
投球はもちろん、バットでも勝利を引き寄せる。ここまで20打数4安打。登板した直近3試合は安打がなく「1本打ちたいなと。最近ちょっと振り気味なのでレフト前ぐらいに」とイメージを膨らませた。チームメートの森下は前回登板で2本の右前打をマーク。自身より2安打多い6安打を放っている後輩の姿にも発奮し「森下を見習って軽打していきたい。森下には『あした見とけよ』って言っています」と笑った。
この日は投手指名練習でキャッチボールなどで調整。4日に勝てばリーグ単独トップの7勝目だ。「変わらず、カード頭を取れるように。僕ががんばって勝って、いい流れを作れるように」。相手指揮官ではなく、頼れる勝ち頭が主役へと躍り出る。