広島・新井監督「しっかり反省」ハムに沈黙 今季初5連敗 &12球団ワースト10度目零敗も「また切り替えて」

 「広島0-5日本ハム」(4日、マツダスタジアム)

 広島は打線が沈黙して、今季10度目の完封負け。同ワーストの5連敗を喫した。無得点試合は早くも昨季1シーズンに並ぶ13度目と、貧打は深刻さを増している。この日は3番に小園、4番に末包、菊池を6番と打順を組み替えたが、得点は生まれず。新井貴浩監督(47)は「ちょっとしたところの歯車がかみ合えば」と強調。きょうこそ負の連鎖を止める。

 ゲームセットの瞬間まで、本拠地が興奮に包まれるシーンは訪れなかった。14安打5得点の日本ハムに対し、6安打無得点。相手選手が自在にダイヤモンドを駆け回る姿とは対照的に、赤ヘル打線の沈黙が続いた。今季初の5連敗に新井監督は「しっかり反省して、また切り替えてあしたの試合に臨みたいと思います」と懸命に前を向いた。

 13試合連続で4番に座っていた小園を3番に配して、末包を5月18日・巨人戦以来の4番に。菊池を6番に据え、2日のソフトバンク戦で一時同点の3ランを放った田中をスタメンで起用した。

 指揮官は「相手投手と今のウチの打者を考えた時に、きょうは(小園と末包に打順を)1個上がってもらって。キクも前のカード、状態も内容も良かったし、走者がいるところでいってもらいたいなというイメージで」と意図を説明。だが、描いた青写真通りの展開とはならず、最後まで本塁が遠かった。

 三回は2死一、三塁の先制機を迎えたが、小園は遊ゴロで凡退。4点を追う七回は2死からの連続四球でチャンスをつくったものの、代打・松山が左飛に打ち取られて、スタンドからはため息が漏れた。九回も1死満塁でいずれも代打の宇草と林が三振に終わった。

 5回を2安打に封じられた北山について新井監督は「真っすぐが強いよね。結果的に点を取れなかったので、また自分が考えたい」と敗戦を受け止めた。1日・ソフトバンク戦では初対戦の大津に7回無失点の好投を許していた。初見の投手への対応に苦戦している点には「そこは相手も一緒なので」とサバサバした表情で語った。

 これで12球団ワーストとなる今季10度目の完封負け。無得点試合は昨季、シーズンを通して記録した13度目に早くも並んでしまった。13度のうちマツダスタジアムで9度目。現在47イニング連続で適時打がなく、もどかしい日々が続いている。

 それでも指揮官は「ちょっとしたところの歯車がかみ合えば、と思っています」と、きっかけ一つで流れが変わると語った。報道陣から交流戦は難しいかと問われ「私は全然難しいとは思っていません」と強調。今こそ攻撃陣が束になって相手に襲いかかり、連敗ストップへの道を切り開く。

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