広島・九里 7回4安打1失点で2勝目「まさにデスティーノ」スタンドで内藤哲也が応援
「広島3-1日本ハム」(6日、マツダスタジアム)
広島が2連勝で2カードぶりにカード勝ち越し。先発・九里亜蓮投手が7回4安打1失点で2勝目を挙げた。
デスティーノ(運命)な一戦でブラボー!な結果をもたらした。九里が7回4安打1失点で2勝目を奪取。末包の2ランなどで序盤に3点の援護を受け、「楽な気持ちで投げていけた」と野手陣に感謝した。
球に気迫が乗っていた。前回登板の後半から良かったという直球を序盤から多めに投げ込み、内角攻めで詰まらせる場面が目立った。七回に1点を失ったものの最後まで連打を許さず、「ボール球を振るようなバッターが少なかった。ゾーンの中で勝負していこうと試合前に石原と話をして、思った通りの投球ができた」と手応え。2戦連続でバッテリーを組んだ石原をおだてた。
この日は生粋の鯉党で親交のあるプロレスラーの内藤哲也がスタンドから観戦。1月4日に東京ドームで行われた内藤の試合に九里が観戦に行くなど、お互いをリスペクトし合う間柄だ。訪れた試合が偶然にも九里の登板試合だった内藤は「まさにデスティーノ、運命ですね」と自身の得意技になぞらえた。好投を見届け、「また今度ゆっくり会った時に『良い投球を見せてもらいましたよ』と本人に言いたいですね」と大満足の様子だった。
“盟友”の前で勝利をつかんだ九里も「勝てて良かった」とにっこり。開幕から白星に恵まれない時期を乗り越えた背番号11が逆襲を加速させていく。