広島・末包 初4番弾で新井監督通算100勝 「ある意味楽な声かけをしてくださる」感謝 不敗神話5戦5勝

 1回、末包は先制2ランを放つ(撮影・市尻達拡)
 勝利で終え、選手らとタッチを交わす新井監督
 7回を前に、手に清めの塩をかける末包(撮影・市尻達拡)
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 「広島3-1日本ハム」(6日、マツダスタジアム)

 あんたが鯉の4番じゃ!広島の末包昇大外野手(28)が初回に先制の5号2ラン。今季4度目の4番起用で初本塁打&初打点を記録すると同時に、本塁打を放った試合は5戦5勝と不敗神話も継続だ。この日の勝利で新井貴浩監督(47)は監督通算100勝を達成。指揮官が期待を寄せる和製大砲が、チームをカード勝ち越しに導いた。

 迷いなく振り抜いた。白球は快音を残し、弾丸ライナーで左翼席上段と下段の間に設置されている広告看板を直撃。あっという間にはじき返された打球とは対照的に、末包は悠々とダイヤモンドを一周し「2アウトだったので割り切っていきました」と大粒の汗を拭った。

 初回だ。先頭の秋山が左前打で出塁した後、2死二塁で相手先発・鈴木と対峙(たいじ)した。下手投げ右腕との対戦も「そんなに変則だからといって(嫌な)イメージはなかった」と普段通り打席へ。初球の内角に対し、払うようにバットを出すと、火を噴くような打球が左翼席に向かって飛んだ。7戦ぶりの一発となる先制の5号2ランで、本拠地の鯉党を試合開始早々から盛り上げてみせた。

 4番に座ったのはこの日が4試合目。ここまでの3戦では本塁打、打点ともにマークできていなかった。自身初の“4番弾”はチームとしても貴重な一打となり「これまで通り楽に打ちにいくだけではダメ。日を追うごとに成長していきたい」と打線の軸としての自覚を口にした。

 バットでチームを勝利に導いている。今季、末包が本塁打を放てばチームは5戦5勝。「それで明日打って負けたらあれなんですけど…」と冗談交じりに笑みを浮かべつつ「勝つことが大前提の中で、勝った要因として自分のホームランが挙げられることは良いこと。どんどん続けていきたい」と頼もしく言い切った。

 この日の勝利で新井監督が監督通算100勝を達成。就任時から大砲として期待を寄せられ、直接指導を受けた経験もある。「『責任は全部取るから』と言ってくださいますし、三振かホームランでという、ある意味楽な声かけをしてくださる。積極的にいけるようにやらせてもらってます」。日頃の感謝を胸に、指揮官の記念すべき1勝に花を添えた。

 チームは5連敗と苦しんだ時期もあったが、交流戦を4勝5敗で折り返した。「どうせ年に1回しか対戦しない投手なので、引きずらないようにとは思ってやってます」と交流戦の心得を明かした末包。赤ヘル打線の4番に座る背番号52が輝きを放った。

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