ノーヒットノーラン達成の広島・大瀬良 3度の右肘手術乗り越えての偉業 一番きつかったのは?

 「広島4-0ロッテ」(7日、マツダスタジアム)

 広島の大瀬良大地投手(32)が7日、マツダスタジアムで行われたロッテ①戦でノーヒットノーランを達成した。達成は5月24日の巨人・戸郷以来で史上90人目、通算102度目。広島球団では2012年の前田健太(現メジャー、タイガース)以来5人目(通算7度目)の快挙となった。

 昨秋に3度目となる右肘手術を行った。そこに至る過程で、自分との戦いが続いた。オフの時間は例年より早く感じ「やるべきことがいっぱいあって、そこに集中していたという意味では早かった」と振り返った。

 一番キツかったことは、これまでと種類の違ったリハビリ。「これまでの術後の経験より、さらに可動域を出していきたいという中でやるリハビリは一進一退。今日すごく調子良くて『伸びるな』という日もあれば『全然伸びないな』という日もあるし、そこのしんどさがあった」。

 単純な曲げ伸ばしが体に響いた。先を見据える余裕などなかった。「あした、どうかなって。明日伸びるかな?ダメだったみたいな。その繰り返し。本当に次の日しか見ていなかった」。孤独に耐え、歯を食いしばった。

 「最近は若いアマチュアの子も手術をしていることを現実として聞く。手術しないのが一番だけど、仮にそうなったとしても『こういう人間もいるよ』という姿を、これからも見せていければ」。目標とされる野球人として、まだまだ果たすべき仕事がある。(デイリースポーツ・向 亮祐)

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