７日・ロッテ戦（マツダ）で、史上９０人目のノーヒットノーランを達成した広島の大瀬良大地投手（３２）が８日、快挙から一夜明け、取材に応じた。

　前夜のお立ち台では「信じられない」と話していたが、「たくさんの方から連絡をいただいて、ちょっとずつ実感も湧いています」と笑顔。反響の大きさは「ドラフトにかかった時ぐらいの連絡をもらったんじゃないかな」と振り返った。

　祝福の声は海の向こうからも届いた。タイガースの前田健太や昨季までの同僚マクブルームからも連絡があったと明かし、「カープのことを気にしてくれているんだなと、すごくうれしかったです」と頬を緩めた。

　街も祝福ムードに包まれた。ＲＣＣテレビでは右腕のノーノーを記念し、この日の１３時から緊急特番を生放送。大瀬良本人も生出演し、快投を振り返った。また、マツダスタジアムでは「ノーノー達成記念パフェ」を数量限定で発売。売店には長蛇の列ができていた。さらにＴシャツ、フェイスタオルなど達成記念グッズが販売されることも決まった。

　今季はここまで９試合の登板で３勝０敗。防御利は両リーグトップの１・０７と安定感抜群の投球で首位に立つチームを引っ張っている。「次の登板が大事になると思う。また良いピッチングができるように準備していきたい」と大瀬良。頼れる右腕は既に、この先の戦いへ視線を向けていた。