広島・松山&秋山 ベテランコンビで堅首! 対ロッテ7年ぶりカード勝ち越し!!

 「広島4-1ロッテ」(9日、マツダスタジアム)

 広島が接戦を制して2カード連続の勝ち越しを決めた。同点の八回に代打・松山竜平外野手(38)が左中間へ勝ち越しの適時打。続くチャンスで秋山翔吾外野手(36)が追加点となる2点中前適時打で試合を決めた。ロッテ戦のカード勝ち越しは7年ぶりとなった。頼れるベテランコンビの活躍でチームは首位をキープ。交流戦の成績を勝率5割に戻した。

 沸き上がる球場の熱気を感じながら二塁に到達した松山は、ベンチに向かって両手を上げた。終盤に示した高い集中力。勝負どころは絶対に逃さない。「手応えは正直、悪かった。とにかく落ちてくれと思っていた」。祈るような気持ちで打球を見つめ、最高の結果につなげてみせた。

 同点の八回1死一、二塁。沢田が直球を3球続け、カウントは1-2となった。「思ったより真っすぐが(手元で)来ていたので、何とか逆方向に入って、付いていこうと。それで、いい結果が出た」。状況を見極め、決して強引にならず4球目の150キロを叩いた。

 打球は中堅・高部のジャンピングキャッチも及ばず、左中間の芝生で弾む。雨の中、声援を送るファンを興奮させる大きな一打。自身にとっては5月10日・中日戦以来、久々の適時打となった。

 ただ、翌11日からは14打席連続で安打がなかった。「やっぱり僕も人間なので、さすがにあれだけ(安打が)出なかったら少し苦しかった」と率直な心境を明かす。

 5月23日・阪神戦では1点を追う九回1死一、三塁の好機に代打で登場するも、結果は二ゴロ併殺。ベンチへ戻る際にヘルメットを放り投げ、悔しさをあらわにする場面もあった。どんな結果に終わっても、次なる戦いは訪れる。そのたびに心のスイッチを入れ替えた。

 「とにかく一日一日『ダメだったら次』と開き直って、やるしかないと思っている。それでダメだったら終わりだと思って。それぐらい覚悟を持ってやっている」。自分自身と戦い、ベテランの意地を刻んだ。

 1点を勝ち越し、なおも2死二、三塁となったところで秋山もバットで魅せた。2球目を中前へ運び、2人の走者を迎え入れた。「下位打線からよくチャンスをつくってくれたので、あそこで最後一本出て良かった。松(松山)さんが打ってくれたから、だいぶ気楽に入れた」と先輩に感謝した。初回は左前打、五回は先制の起点となる内野安打をマークして、今季4度目の猛打賞と打線をけん引した。

 新井監督も「まっちゃんにしてもアキにしても、よく打ってくれた」と賛辞を惜しまなかった。これでチームは、交流戦の星勘定を6勝6敗とした。松山は「また来週からもみんなで勝てるように」と意気込む。パ・リーグとの戦いも残りは6試合。しびれる場面で再び仕事を果たしていく。

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