7日に支配下登録の広島・佐藤が8番・一塁でデビュー 初安打お預けも新井監督「いいんじゃない」

 6回、佐藤は遊飛に倒れる(撮影・市尻達拡)
 1回、高部の打球を捕球し、トスする佐藤(撮影・市尻達拡)
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 「広島4-1ロッテ」(9日、マツダスタジアム)

 背番号「94」が打席に向かうと、場内はひときわ大きな歓声に包まれた。7日に支配下登録された育成ドラフト2位・佐藤(静岡大)が、1軍昇格後、「8番・一塁」で即スタメン入り。3打数無安打と“ほろ苦デビュー”に終わったが、「とりあえず、打ちにいけたのは良かった」と振り返った。

 第1打席から持ち味を存分に発揮した。プロ初打席は二回1死一塁。メルセデスの初球のスライダーに対し、フルスイング。打球は投手前に転がるも、左腕が二塁へ悪送球し、チャンスが広がった。

 四回は空振り三振に倒れ、1点リードで迎えた六回2死三塁。カウント1-1からカーブをうまくバットに乗せるも、遊飛に打ち取られ、天を仰いだ。パリーグの防御率トップに立つ左腕に対し、快音は響かず。「何とか1本出したいとは思ったが、なかなか厳しかった」と唇をかんだ。

 ウエスタンでは、リーグトップの打率・350をマーク。その勢いのまま、スタメンで起用した新井監督は「いいんじゃないの」と評価。「1軍の舞台、投手を肌で初めて感じたと思うので、それを経験して成長してもらいたい」と期待を寄せた。

 11日からはDH制が適応される敵地での6連戦。チャンスは必ず訪れる。「打つべきボールを振りにいくスタンスは変えずに、2軍でやってきたことを出したい」と先を見据えた佐藤。豪快なスイングで、存在感を示していく。(高橋涼太朗)

 ◇佐藤 啓介(さとう けいすけ)2001年5月24日生まれ、23歳。愛知県出身。182センチ、95キロ。右投げ左打ち。内野手。中京大中京、静岡大を経て23年度育成ドラフト2位で広島入団。ルーキーイヤーの24年はウエスタン48試合で打率・350、2本塁打、15打点でアピール。広角に打ち分けられる打力が魅力で6月7日に支配下登録を勝ち取った。

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