再昇格した広島・堂林「また貢献できれば」 新井監督「推薦があった」打撃良化 パ本拠で交流戦残り6試合

 広島・堂林翔太内野手(32)が10日、交流戦残り6試合での巻き返しに闘志を燃やした。打撃不振で5月12日に出場選手登録を抹消され、9日に再昇格した。2軍ではバットを振り込み、走り込んで体のキレを出すことに注力。状態は上向きで新井監督も復調気配を感じ取った。指名打者制の今週6試合は先発出場も見込まれ、必死にチームに貢献していく。

 ひたむきに汗を流し、自分自身と向き合ってきた。9日に1軍昇格を果たした堂林は「状態は悪くないと思う。こういうタイミングで上げてもらったので、また貢献できればと思います」と引き締まった表情で意気込みを言葉に変えた。

 開幕4番からスタートした今季は思うように結果を出せずに、4月20日・巨人戦から27打席連続無安打と苦しんだ。5月12日に出場選手登録を抹消。打撃不振での2軍降格は21年6月以来、3年ぶりだった。

 再調整の期間は心技体の「体」の部分にフォーカスしてきた。ウエスタン・リーグでは14試合の出場で打率・229、1本塁打、2打点。「(技術面で)特に変えたことはない。しっかり走って振って、体のキレをまた出していこうと思って、だんだん自分の調子も上がってきた感じです」と確かな手応えを胸に、戦いの場へ戻ってきた。

 ファームで鍛練を積む若鯉たちとの時間も刺激になった。「いろんな若い選手を見ることができたし、由宇に行くのも久々だったので。走り回って体を作って、いい時間になったかなと。外野を守ることが多かった。レフトは(三塁ベンチから)近いようで遠いので、しっかり走りました」。施設面の特徴も最大限に生かし、ガムシャラに白球を追った。

 ファームの映像をチェックしていた新井監督も「高(2軍)監督からも『いいよ』と推薦があった。自分もチェックしていたけど、すごく良くなっている」と打撃面での上昇ムードを感じ取る。良化した点には「バットのヘッドが走っている。バットのヘッドが走っているから、打球も強いし、(ボールへの)当たり方も強い。だからタイミングもいい感じで取れている」と説明した。

 今週6試合はパ・リーグの本拠地で実施されるため、DHも使える。一塁や外野での起用も見込まれる中、指揮官は「ある程度考えているけど、まだ固まったものは決まってない。そこはまた、いろいろ臨機応変に決めていこうかなと思っている」と最善策を模索していく考えを示した。

 チームはリーグ首位で交流戦は6勝6敗。17年以来7年ぶりの交流戦勝ち越しへ、大事な1週間になる。「与えられた場所でしっかり仕事ができるように」と堂林。選手会長が力強く、再出発の一歩を踏み出していく。

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