広島・佐藤がプロ初ヒット! 育成出身ルーキーがフルスイングで決めた!

 プロ初安打を決め記念球を手にする佐藤(撮影・園田高夫)
 4回、プロ初安打となる右前打を放つ佐藤(撮影・園田高夫)
 4回、プロ初安打を放ち三好コーチと拳を合わせる佐藤(撮影・園田高夫)
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 「西武1-2広島」(11日、ベルーナドーム)

 目の覚めるような強烈な打球が一、二塁間を抜けた。7日に支配下登録された広島育成ドラフト2位・佐藤(静岡大)が、5打席目でプロ初安打をマーク。「早く一本出したかったので、出て良かったです」と初々しい表情を浮かべた。

 「7番・一塁」でデビューから2戦連続でスタメンに名を連ねた。1点リードの四回2死一塁。今井に対し、カウント2-0からの甘く入ったスライダーを逃さなかった。「真っすぐかスライダーのどっちかを打とうと思っていた。良い反応ができた」と代名詞のフルスイングで、プロとしての第一歩を踏み出した。

 球団初の国立大出身選手として入団。ウエスタンではトップの打率・350をマークし、静岡大出身選手として、初の支配下選手となった。この日は同大野球部の高山監督も、佐藤に秘密で球場に足を運び、記念すべき一打を見届けた。記念球は「実家に帰った時に親にあげます」と孝行息子な一面ものぞかせた。

 突破口を開いたのはベテランの一振りだった。二回2死だ。菊池が今井のスライダーを一閃(いっせん)。高々と舞い上がった打球は、左翼スタンドに吸い込まれた。先制の4号ソロは9戦ぶりの一発。「たまたま反応できた。割り切っていった結果」と汗を拭った。

 若手とベテランが融合する赤ヘル打線。交流戦は7勝6敗とし、17年以来7年ぶりの勝ち越しへ、一歩前進した。

 ◇佐藤 啓介(さとう・けいすけ)2001年5月24日生まれ、22歳。愛知県出身。182センチ、95キロ。右投げ左打ち。内野手。中京大中京、静岡大を経て23年度育成ドラフト2位で広島入団。新人の今季はウエスタンで17戦連続安打などでアピールして6月7日に支配下登録。

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