広島・床田がハーラートップタイ7勝目! レオ狩りで首位快走じゃ 自身2度目月間MVP自らお祝い

 7勝目を挙げポーズをとる床田(撮影・園田高夫)
 西武相手に力投する床田(撮影・園田高夫)
 5月の「大樹生命月間MVP賞」を受賞し、ポーズを決める床田
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 「西武1-2広島」(11日、ベルーナドーム)

 安定感が揺らがない!広島の先発・床田寛樹投手(29)が8回4安打1失点の快投でリーグトップタイの7勝目を挙げた。この日、発表された5月の『大樹生命月間MVP』獲得も自ら祝う白星。チームも交流戦7勝6敗で貯金1となった。2位・阪神とも2差に広げ、首位固めへと突っ走る。

 もはや好投は当たり前。勝利をつかんだ床田の口から真っ先に出てきたのは無念の思いだった。「悔しかったですね。相手にうまく打たれた。次は(登板間隔が)開くので長いイニングをと思って投げられてはいましたけど、最後まで投げたかったなと思っています」。2-0の八回1死から佐藤龍に浴びた一発を悔やんだ。

 見据えていたのは完封星だった。週頭の火曜日を託され、今週は敵地6連戦。責任感をたぎらせていた中での1点差に詰め寄られる被弾だった。「打たれた瞬間にこの回までだと思った」。こみ上げる悔しさはいったん胸に締まって切り替えた。「今年は2回くらい八回まで行って、途中で代わっているので、ここでズルズルいったらまた途中で代わると思った。もう一回気合を入れ直して投げました」と後続は断ち、仕事を全うした。

 初回は先頭・長谷川に8球、2番・山野辺に9球も粘られ、「どうなるかと思った」。ただ、そこはクオリティースタート率100%を誇る安定感抜群の左腕。直球に強いパ・リーグの西武打線に対して、変化球主体の投球を見せてゴロアウトを連発し、「ゴロを打たせたらアウトになるだろうというつもりで投げている。最後に点を取られたけど粘り強く投げられた」とうなずいた。

 この日発表された5月の月間MVPでは4試合に登板して4勝0敗、防御率0・94の好成績が評価され、2021年9月以来2度目の受賞となった。ノーヒットノーランを達成した巨人・戸郷などライバルを抑えての栄冠に、「ちょっと厳しいかなと思っていたんですけど、こうやって選んでいただけたので、すごくうれしく思います」と喜んでいた中での快投。自らを祝う白星にもなった。

 自身初めてのベルーナドームのマウンド。この日は西武の応援を花咲徳栄高校吹奏楽部が務めていた中、「僕らの高校にはブラスバンドがなかったので。『うわっ結構応援すごいな』って。いいなぁと思いながら(投げていた)」と笑顔を見せた。『学園天国』、『ルパン三世のテーマ』など王道の高校野球応援ソングを聴きながら、ピンチでもプロらしくひょうひょうと投げ進めた左腕。余裕を感じさせるたたずまいからはエースの風格が漂う。

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