広島 劇勝呼んだ!救援陣 八回・黒原に続いた九回・矢崎0封で「棚ぼたです」今季初星 七回塹江も最少失点で抑えた

 8回、帽子を飛ばしながら力投した黒原
 1回無失点と好投した矢崎(撮影・市尻達拡)
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 「広島4-3ヤクルト」(27日、マツダスタジアム)

 広島の劇的な逆転サヨナラ劇をお膳立てしたのは鉄壁のリリーフ陣だ。無失点リレーで試合をつなぎ、勝機を手放さない。新井監督は「最後、こういうふうになったのもブルペンが頑張ってくれたおかげ」と陰の立役者たちをたたえた。

 七回に先発・アドゥワが松本直に適時二塁打を浴び、同点に。なおも1死二、三塁の場面でマウンドに上がった塹江は代打・山田に中犠飛を許したが、最少失点でイニングを終えた。

 1点ビハインドの八回は黒原。小雨が降る中、力強い直球を軸に腕を振った。1番から始まるツバメ打線を11球で三者凡退に封じ、3試合連続無失点。「とにかくゼロで抑えて攻撃につなごうと。良い流れを作ろうと思っていたので無失点で抑えられて良かったです」と胸を張った。

 九回を託されたのは12日・西武戦(ベルーナ)以来の登板となった矢崎だ。先頭の村上に中前打を浴びるも「その場その場で最善を取るしかない」と慌てない。サンタナをフォークで二ゴロ併殺に打ち取り、武岡は遊飛で任務完了。「どこでもゼロで抑えるのが仕事。僕は僕の仕事をしたという感じです」と頼もしかった。

 サヨナラ勝利で今季初白星を手にした右腕。「棚ぼたです」と充実感に浸った笑みを浮かべ、控えめに喜んだ。カープ救援陣の安定感もチームの躍進を支えている。

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